子どもの頃から何かを順番に全部覚えるのが好きでした。小学生の高学年のときにセ･リーグの優勝チームを２リーグ分裂後の1950年の松竹ロビンスから当時Ｖ６くらいまで連覇が伸びていた1970年の巨人まで20年分くらい覚えたのが記憶にある限り最初でした。

　次に覚えたのが歴代のレコード大賞受賞曲と歌手。1959年第１回水原弘「黒い花びら」から1972年ちあきなおみ「喝采」まで覚えて披露した覚えがあります。そういうことがとにかく好きだったのです。親から「昔は歴代天皇の名前を暗記させられた」という話を聞いて、天皇の名前は興味が沸かなかったので、代わりに自分の興味があるものを歴代全部覚えようとしたのかも知れません。子どもだったので定かではないですが。

　中学生になって山口百恵のファンになった時には彼女の歴代シングルをデビュー曲「としごろ」から全部覚えました。高校生の時には山口百恵だけではなくピンクレディーも全曲覚えていました。今でもアイドルならAKB48と乃木坂46の全シングル曲言えますが、さすがに松田聖子と中森明菜は全曲はもう無理です。大学生の頃は記憶力が自分史上全盛期だったので、あらゆるものを覚えまくっていたものです。特に自分が好きなスポーツと歌謡曲や映画については片っ端から記憶していました。

　社会人になってからは徐々にそうした意味不明な情熱は薄れていきましたが、今でもつい気になると全部覚えたくなります。当時覚えたことも大半はボロボロと記憶の欠片が抜け落ちてしまって断片的にしか思い出せないのですが、例えば歴代夏季五輪開催地なら1896年アテネから2020年東京まで全部言えるので意外と残っている部分もあります。歴代日本人ノーベル賞受賞者と日本の世界遺産は近年になってどんどん増えたので怪しくなっています。もう一度復習しておこうかなぁ。