幹事クリタのコーカイ日誌2018

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12月18日 ● サークルってもう古臭い?

 気がつけばかつて当たり前だったものが、すっかり古臭いものに変わっていたりします。メール、そしてSNSの普及により電話をかけるということも少なくなりました。いきなり前触れもなく電話をかけるなんて非常識だ、というマナーも最近はあるようです。進学のお祝いに万年筆をプレゼントするなんて、もはや40代以下は知らないかも。ラジオにリクエスト「ハガキ」を送るなんてネットが使えない年寄りだけですし、新聞を毎日読んでいる人も若い世代では少なくなりました。というか、紙のメディア自体が古いものになっています。

 そんな風に生活のあちらこちらでどんどん変化が起きているわけですから、創設以来33年経つ僕のテニスサークルが古くなるのも仕方のないことだと思います。気がつけばかつて同じように活動していた顔見知りのサークルは大半が消えていたり、残っていても本当に細々と続いているだけになっていたりしています。むしろ33年経っても毎週きちんと活動して、10数名が集まるということ自体が奇跡的なことなのかも知れません。

 もちろんメンバーの平均年齢は上がる一方です。40代が中心、30代は若手、20代はなかなか定着してくれません。在籍年数が長いメンバーばかりで活動していてはマンネリになるので、なるべくフレッシュな人に積極的に関わってほしいと願うものの、そううまくはいかないのが現実です。

 さらに最近感じるのは「サークル」という枠組み自体がもう古いのかもということです。と言うのも、ネット社会がここまで浸透すると、サークルに入らなくても、テニスをしたい時にネットを通じて仲間を募りテニスができるようになってきたからです。それはちょうど会社に入らなくても、ネット社会でお金が稼げるようになったフリーランスの人と同じです。だったら面倒くさい人間関係や組織の縛りやら役割分担なんてない方が気楽でいいな、と思う人がたくさんいるのも無理からぬことです。

 30年以上前のサークルというのは、会則があって、代表やら副代表やら幹部やらがいて、交代で担務を決めて、総会とかもあって、という仰々しいものでした。まさに会社を真似してサークルを運営していました。僕はそういう縦割り組織がイヤで、うちのサークルは幹事である僕以外は誰も役職ももたず、全員がフラットで平等ということにしました。もちろん自然発生的に幹事を手助けするということで役割を分担をしてくれる人はいますが、強制することはしていませんし、何かをしてくれたからと言ってポジションが他の人より偉くなるわけでもありません。会則もなく、不文律的な決め事がなんとなく共有されているくらいのものです。あ、禁煙だけは33年前から掲げています。

 もしかしたら、そういうフラットで「ゆるい」サークルだったからこそ、33年続いてきたのかも知れません。もちろん、単に運が良かっただけという気もします。平成が終わろうとしているこのご時勢に、サークルなんて古臭い、面倒くさい、気が重い、と感じている人が増えてきているのは確かでしょう。入ってみれば意外と楽しいと思うんですけどね。


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