幹事クリタのコーカイ日誌2018 |
12月5日 ● プロのラケット。 先日、山本麻友美プロから使わなくなったラケットを数本もらいました。彼女はヨネックスと長年契約をしてきているので、歴代のヨネックスラケットが揃っていました。現役時代から使っているというラケットもあったのですが、持ってみるとそれはそれは重くて硬いのです。 テニスラケットというのは一般プレーヤー向けの市販品とプロのプレーヤーが使用しているのは同じデザインでも実は仕様が違うことがほとんどだそうです。考えれば当たり前の話で、プロは筋力も違えば正確さも段違い、微妙な差異もわかるわけですから、そのプレーヤーにカスタマイズしてあるラケットを使うのが普通です。 僕自身は昔から楽できるラケットが好きで、プロが使うような競技志向のラケットとは真反対の、女性やシニア向けの良く飛ぶ面の大きなラケットを使ってきました。シングルスはほとんどやらずにボレー中心のダブルスプレーヤーだったので、でかいラケットの方が楽だったのです。 しかし、この数年はボレーよりもストロークを主に磨いてきました。そうするとラケットとプレースタイルに齟齬が生じるようになってきます。ストロークを中心とするなら振り抜きやすい面の小さい重めのラケットでしっかり振って回転をかける方が良いからです。 とは言え、さすがに山本プロのラケットは重すぎて、これを振り回していたらすぐに肘や手首を壊しそうでした。数本のうち、1本だけ少し面が少し大きくて、少し厚くて、少し軽いラケットがあったので、それを試しに使ってみました。 確かにストロークの安定感が違います。なによりボールが飛んでいかないので、しっかり振ってもコートの中に収まります。ストロークの練習の時には気持ちよく打つことができました。反面、ボレーは重いので取り回しも難しいし、何より当てただけでは返ってくれません。 練習の時には気持ちよく振れるラケットですが、いざゲームになるとなかなかそんなに気持ちよくは振れません。入れにいかなければ、ミスをしないようにしなければと思うと、どんどん「飛ばない」ラケットにと変貌していってしまうのです。 もちろん長年の癖でついつい「当てただけ」のプレーも出るのですが、それで相手コートに入っていたショットがネットにかかってしまうようになりました。ラケットに合わせてプレースタイルを変えるべきか、プレースタイルに合わせたラケットを使うべきか。悩みどころです。 |