幹事クリタのコーカイ日誌2018

[ 前日翌日最新今月 ]

11月24日 ● 懐メロばかりの音楽番組。

 僕の若い頃はテレビの音楽番組と言えばもちろん最新ヒット曲を流すものでした。特に高校生から大学生の頃は『夜のヒットスタジオ』『ザ・ベストテン』『ザ・トップテン』などが全盛期で、家庭用ビデオもない時代ですから、欠かさずテレビの前に座ってチェックしていたものです。もちろんラジオでも最新ヒット曲は聴いていましたが、テレビの音楽番組が主力であったことは間違いありません。

 ところが若者のテレビ離れが進んだ昨今は、最新曲を歌わせる音楽番組は『ミュージックステーション』くらいしかありません。代わりによく放送されるのが懐メロ番組です。昔から夏にNHKが『思い出のメロディー』を放送しますが、懐メロなんてそのときくらいしか聴かなかったものなのに、今ではいつでもどの局でも懐メロ番組ばかりです。

 先日放送していたTBSの『歌のゴールデンヒット−年間売上げ1位の50年−』もそのひとつで、過去50年のオリコンチャートを基に当時のヒット曲を紹介していきました。もちろんオリコン大好き大学生だった僕は録画をして見たのですが、「50年」と言いながら明らかに前半の60年代〜80年代に偏った構成でした。なにせ企画のメインがグループサウンズ時代のスターである堺正章と萩原健一の対談でしたから。

 古い歌謡曲好きの僕ですら、まだ幼児から小学校低学年だった60年代のヒット曲は知ってはいますが思い入れは薄いです。30代や40代のファミリー層は80年代から90年代じゃないと見ていてもわからないことでしょう。GS時代の秘話を聞いて楽しいのは60代以上の人たち。ターゲットが年金受給世代なのは明らかです。

 平成時代、特に2000年以降のヒット曲はほとんど紹介しなかったのも、番組が若者には一切向いていない証拠でした。個人的にはジャニーズとAKB48グループばかりがチャートを独占しているこの10年くらいも、もう少し見せてくれたら面白かったのにと思いましたが、まあそれでは番組として成立しないという局側の判断もあったのでしょう。

 懐メロが大好きな僕はこういう番組も嬉しいですが、テレビがすっかり年寄り向けメディアになってしまったことを痛感させられてしまい、なんか意味もなく「やばいよ、やばいよぉ」と呟いてしまいました。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」