幹事クリタのコーカイ日誌2018

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11月22日 ● 村田を切って中島を取る巨人。

 オリックスを自由契約になった中島宏之を巨人が獲得しました。何でも欲しがる原監督らしいチョイスです。ですが、どこの球団も手を挙げなかった中島をなぜ今さら獲得するのか、本当に戦力となると考えているのか、どこを守らせるつもりなのか、疑問符だらけです。

 中島と契約する前日に巨人は新外国人としてビヤヌエバを獲得しています。今季パドレスで20発をマークした内野手で、1塁か3塁を守ります。中島とポジションがもろ被りの選手です。そして今季ブレイクした新4番の岡本をマギーがいなくなって空いた3塁にコンバートする計画があるそうです。ビヤヌエバと岡本が1塁と3塁を守るなら、中島が入る隙間はありません。

 もちろん、スーパーサブとして獲得したんだと原監督は言うかも知れませんが、だったらなぜ去年巨人は村田を切ったのか、ということになります。貧打の巨人打線の中ではまだ頼りになる打者でした。しかもチームの中で慕う選手も多く精神的な支柱でもあったという話だったのに、「若返り」の元にリストラが断行されたのです。

 村田はまだ力があったのに37歳という年齢を理由に首を切られ、その翌年に37歳になるどこのチームも不要だと判断した中島をポジションも空いていないのに獲得する。監督が変わったからとは言え、あまりにもチーム編成に定見がなさすぎます。無制限に選手を抱え込むことができるならともかく、中島を取ることで誰か若い選手の首を切らなければならないのに。金はあっても育てる力がないチームに入った若手は本当に不幸です。

 同じように育てる力がない中日もポジションは空いていないのに根尾を獲得しました。中日は今季レギュラーがほぼ固定できました。捕手の松井は怪しいですが、1塁ビシエド、2塁高橋、3塁福田、遊撃京田、左翼アルモンテ、中堅大島、右翼平田。ただし両外国人と大島平田以外はレギュラーとしては少々力不足ですから、内外野ともできるルーキーの根尾がポジションを奪いにいくことで、レギュラー陣も必死になることでしょうし、全体の底上げにもつながります。

 可能性が無限大の根尾と違い、この先に伸びしろがない中島が入っても、巨人のレギュラー陣の尻に火がつくとは思えません。引退目前の阿部を今さら捕手に戻すプランも本気みたいですし、やってることが無茶苦茶ですが、まあアンチ巨人の身としてはそれで全然かまわないので好きなようにやってくれて結構なんですけどね。


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