幹事クリタのコーカイ日誌2018

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10月10日 ● マラソンの大迫も半端なかった。

 シカゴマラソンで2時間5分50秒の日本記録をマークした大迫傑。なんと今回がまだ3回目のフルマラソン。マラソンは経験が大事な競技だけに、まだ3回目のマラソンで大記録をマークした大迫は、サッカー日本代表の大迫勇也に負けず劣らず「大迫半端ない」ところを示しました。

 大迫は記録を作っただけではなく、3位で表彰台に上がりました。ファラーら世界の強豪選手たちと競り合っての表彰台という勝負強さも評価して良いでしょう。目指すは東京五輪でのメダル獲得だけに、記録よりも勝負が大切。もちろん基本となるスピードがなければ話になりませんが、競り合いで勝てるメンタルや駆け引きの巧さも重要な要素です。

 今回の日本記録更新で2月の設楽悠太に続き大迫も1億円の報奨金を手に入れました。最初に1億円と発表があった時に、どこまで効果があるのかなと疑問に感じましたが、まさか1年で2度も記録更新されるとは予想もできませんでした。なにせ設楽が更新するまでの日本記録は2002年のシカゴで高岡寿成がマークした2時間6分16秒です。なんと16年間も破られなかった記録がいきなり1億円を出すと言った途端に立て続けに超えられていってしまうとは、人間やはり目の前にニンジンをぶら下げられると違うものです。

 とは言え、世界記録は先月ベルリンでキプチョゲが出した2時間1分39秒。まだようやく2時間5分台に入った日本人とはレベルが違うというか、異次元の速さです。ケニアやエチオピアにはキプチョゲレベルの選手がゴロゴロいて、この調子ではいつ2時間を切るのかと思ってしまいます。それほど選手層は厚いのですが、ただケニアとエチオピア以外の選手は日本と大差ありません。

 真夏の東京五輪ではスピードはまず上がることはありませんから、記録よりも勝負が大事です。ケニア勢と言えども代表選手の枠には限りがあるので、勝負強い日本人選手が出れば金メダルは難しくても3位までなら競り勝つことはあり得ます。日本記録更新で1億円もいいですが、今後は有力なレースで優勝や表彰台に上がったらドーンと報奨金を出すことにして「記録よりも勝負」の意識づけを強くしていくことも大事ではないかと考えます。


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