幹事クリタのコーカイ日誌2018

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9月23日 ● 秋場所の三賞は該当者なし。

 大相撲秋場所は白鵬の独り舞台でした。41度目の優勝、14度目の全勝優勝、横綱800勝、幕内通算1000勝と、全ての記録が過去の誰も到底及ばない大記録ばかりです。現役としては明らかに晩年でありながら、33歳で未だに第一人者であることをはっきりと示した場所となりました。

 進退をかけた場所となった稀勢の里は辛うじて二桁の10勝。内容的にも褒められたものではありませんでしたが、鶴竜と栃ノ心に勝ったので引退は避けられたというところでしょう。先場所優勝の御嶽海は9勝。残念だったのは横綱大関戦が2勝4敗だったこと。地力は確かにつけてきていますが、もう一歩及んでいませんでした。

 今場所は大関が頑張りました。豪栄道12勝、高安11勝。栃ノ心は9勝どまりでしたが、大関が好調だと安定感が違います。反面鶴竜は関脇以下に10連勝したあと、横綱大関戦で5連敗してしまいました。ここまで崩れたのは何か体調面で後半問題があったのでしょうか。

 そして今場所最大のトピックは三賞がひとつも該当なしとなったことです。これは1947年秋場所に三賞が制定されて以来、初めてのこと。71年間で過去に1人だけ受賞したことは12例ありましたが、まさかのゼロとは驚きました。それだけ上位陣が安定していたということの裏返しではありますが、幕内下位の力士に敢闘賞くらいはとも思います。

 11勝の嘉風、10勝の竜雲、貴ノ岩、錦木と下位には二桁勝った力士がいます。特に36歳の大ベテラン嘉風の11勝は敢闘賞に十分値します。賞の基準が甘すぎるのも考えものですが、厳しすぎるのも賞を設けている意味がないのではと思います。


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