会社の１期上の先輩Ｎ山さんが定年で卒業します。コピーライターとアートディレクターとして若手の頃からペアを組んで約30年間たくさん仕事をしてきました。それだけではなく家もご近所で、一時期は同じマンションに住んでいたし、当然通勤に使う地下鉄も同じで、家族ぐるみの付き合いです。

　今日、名古屋テレビ塔のレストランで送別会が開かれたのですが、ロン毛でギター小僧のロック野郎だということで「還暦フェス」と銘打たれて、本人がギターを弾いてシャウトするという斬新な送別会が開催されました。

　参加したのは何と約130人という大送別会でした。それだけ集まるのはもちろん本人の人徳なのですが、参加者の大半は僕も知り合いの仕事関係者というか、クリエーティブ業界の人たちで、すでに卒業した人や、東京や大阪に転勤した人もたくさん来ていて、さながら大同窓会の様相を呈していました。

　会場の中を移動するたびに久しぶりに会う知り合いを見つけては話をします。どれだけの人と話したことでしょう。多分40〜50人くらいの人と近況を語り合ったように思いますが、それでも会場にいた知り合い全員とはとても話をすることなどできません。

　先輩後輩、制作会社の営業やプロデューサー、プランナー、デザイナー、コピーライター、カメラマンにスタイリストなどなど、久しぶりにクリエーティブの空気にどっぷりと浸かって楽しい思いをしました。誰かの定年のたびにこういう会があると良いなぁと思いましたが、数えてみるとそんなに呼ばれそうな人がもう残っていません。自分の順番も間近です。そう考えると寂しいです。