幹事クリタのコーカイ日誌2018

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8月7日 ● 社交辞令を真に受ける人。

 昔からある社交辞令。特に相手が上司、得意先、お客様であれば内心はどう思っていようとも、耳障りの良いおべんちゃらのひとつも言って良い気分になってもらおうとするのが普通の社会人です。営業にしてみれば必須の技術です。

 特に若い女性の場合はオジサン相手に褒めて気分良くさせるテクニックを身につけておくと何かと仕事がうまく回るので、時には見え透いた歯の浮きそうなお世辞を言う場合もあることでしょう。僕など横でそれを見ていると「あーあ、本当に女性は大変だなぁ」と同情してしまいます。

 ただ本当に大変なのは、そうした見え透いたお世辞を真に受けてしまい、女性からの好意だと勘違いするバカなオヤジがいることです。特に30代から50代のまだ「恋愛現役」だと思っているオヤジは、不倫であっても純愛モードで相手の女性を口説きにかかったりします。仕事だから仕方なくお世辞を言っているだけの女性にしてみればとんでもない迷惑行為です。

 もともと利害関係、上下関係があるわけですから女性にしても口説かれたってバッサリと切り捨てると後々困ることも多いので、なんとなく真意をわかってもらえるようにするしかありません。しかし、やんわりと断っていても相手にはなかなか理解してもらえずに、結局こじれてしまい最終的にはセクハラ、パワハラに発展してしまいます。

 オヤジにしても最初にその気になるようなことを言われて勘違いさせられたから暴走してしまったという言い分もあるかとは思いますが、とは言え悪いのは結局オヤジ。だから男は30歳を過ぎたら「社交辞令」耐性を身につけて、お世辞はお世辞としてきちんと受け止め、特に女性に対しては妙な勘違いをしないことです。

 「素敵です」「尊敬しています」「かっこいいです」「奥様が羨ましいです」「今度飲みに連れて行ってください」。傍から見たら「そんなわけないだろ!お世辞だよ!」とすぐにわかりそうなものですが、自分が言われるとついつい「そうかなぁ」なんて満更でもない気分になりがちです。そのすぐ横に大きな落とし穴があることを理解していないと、コンプライアンス的にまずい時代なのです。


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