幹事クリタのコーカイ日誌2018

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6月10日 ● 穂積・二宮組全仏準優勝。

 日本期待の錦織も大坂も姿を消した中、なんと大会最終日まで残った日本人がいました。女子ダブルスの穂積絵莉・二宮真琴組が決勝に進出したのです。今日の決勝では残念ながらチェコのペアに負けてしまいましたが、それでも日本人ペアとしては初めてのグランドスラム準優勝(オープン化以降)。大健闘に拍手です。

 穂積と二宮はともに1994年生まれ。同い年に加藤未唯、日比野菜緒らもいて、この世代は日本女子の黄金世代「花の94年組」と呼ばれています。特に彼女たちはみなダブルスが得意で、これまでもダブルスで実績を積み重ねてきました。穂積と加藤は昨年の全豪でもペアとしてベスト4に進出しているので、今回の穂積・二宮組の決勝進出も決してマグレではありません。

 彼女たちがダブルスで活躍するモチベーションの大きな理由に杉山愛の存在があります。杉山はシングルスプレーヤーとしても世界のトップ10に入った選手でしたが、ダブルスは世界ナンバー1であり、グランドスラムタイトルを女子ダブルスで3つ、ミックスダブルスで1つ取っている名選手です。

 彼女たちは杉山を見て育って、実際に杉山から指導も受けているだけに、ダブルスならグランドスラムの決勝の舞台に立てる、世界ナンバー1も狙えるということを実感していると思います。それが今回の結果に繋がりましたし、今後さらなる飛躍に結びつくことでしょう。日本人ペアによるグランドスラムタイトル獲得も期待しています。

 また、我々ダブルス中心のアマチュアプレーヤーにとっては、プロの女子ダブルスは実に参考になります。今回穂積・二宮組が巧みに操って決勝進出の原動力ともなったトップスピンロブを使うタイミングと狙うコースには唸らされただけではなく、参考にして自分のプレーにも取り入れたいと思いました。あのロブの精度の高さはとても真似できませんが、学ぶべき点はたくさんあったので、いいものを見せてもらったと思います。


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