幹事クリタのコーカイ日誌2018

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6月6日 ● 片手バックハンドの復権。

 錦織が負けてしまって興味が薄れてしまった全仏ですが、錦織を破ったティエムはズベレフにも勝ってベスト4に進出しました。さすが次世代クレーキング候補です。ナダルが衰えたら全仏はティエムの庭になるのかも知れません。もっともナダルはいつになったら衰えるのか底が見えませんけど。

 そしてティエムと準決勝で対戦するのがチェッキナート。誰?という感じです。なにせこれまでグランドスラムで初戦を突破したこともないというイタリアの選手がゴファン、カレーニョ・ブスタとシード勢を連破しておっと思わせたら、なんとジョコビッチまで倒してしまったのです。いくら全盛期から比べると衰えているとは言え、ジョコビッチですからこれは素晴らしい大金星です。

 ティエム24歳、チェッキナート25歳。年齢が近いだけではなく、この2人はともに片手バックハンドです。90年代以降、もしくはアガシ以降のテニス界は両手バックハンドが主流です。その中でフェデラーが片手で王者として君臨していたのは、ひとえに彼の天才性ゆえだと思われていましたが、それでもクレーではナダルやジョコビッチなど両手の選手に勝てませんでした。

 その中でフェデラーと同じスイスの盟友であるワウリンカが強烈な片手バックの豪打でベテランの年齢になってからのし上がってきて、さらに近年は「ベイビーフェデラー」と言われたディミトロフ、そしてティエム、さらにその下の世代のシャポバロフと、強烈な片手バックを打つ選手がどんどん出てきました。我々片手バックが主流だったオジサン世代からすると思わず彼らを応援したくなります。

 もちろん自分ではあんな強烈に振り切った片手バックハンドなんて打てませんが、見ているだけでも気持ちいいです。マッケンローもレンドルもベッカーもエドバーグもサンプラスも片手でした。「男は黙って片手」。やっぱりこれですよ。両手バックなんて非力な女子どものやることです(偏見)。


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