幹事クリタのコーカイ日誌2018

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2月26日 ● 設楽悠太16年ぶりの日本新記録。

 平昌五輪の閉会式の日に東京マラソンで設楽悠太が日本最高記録の快走を見せました。2時間6分11秒は2002年に高岡寿成が作った記録を5秒上回りました。そして日本人1位、全体でも2位。リオ五輪銀メダルのリレサ(エチオピア)やケニア勢を相手にこの順位は世界と戦えることを示したものです。

 日本の男子マラソンも瀬古、中山、宗兄弟が世界トップを目指して戦っていた頃とはすっかり様変わりしてしまいました。記録は伸びず世界から遅れるばかり。世界最高記録は2014年に2時間2分台に突入しているのに、日本記録はいつまでも2時間6分台。しかもそれすら超えることがなかなかできませんでした。

 今回設楽に加えて井上大仁も2時間6分54秒で走ったことで、ようやくひとつの壁を乗り越えていける光明が見えてきた気がします。設楽25歳、井上26歳。昨年12月に2時間7分19秒をマークした大迫傑も26歳。かつてはトラックでスピードが落ちてくるとマラソンに転向していましたが、彼らはスピードを維持したままマラソンに挑んでいます。

 設楽、井上、大迫はみな大学駅伝で各大学のエースでした。箱根でも東洋大、山梨学院大、早大でそれぞれ活躍したお馴染みの選手たちです。箱根駅伝出身の選手は大成しないなどと言われることもありますが、駅伝で疲弊する前にこうしてマラソンに挑戦していけば十分に通用するということも証明されましたし、東京五輪に向けてこの世代の選手たちが一気に伸びてきそうな予感がして楽しみです。


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