幹事クリタのコーカイ日誌2018

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2月24日 ● 高木菜那の金とLS北見の銅。

 いよいよ大詰めの平昌五輪ですが、最終日前日の今日、日本の女子がまた快挙を達成しました。新種目のスピードスケートマススタートで高木菜那が金メダル、そしてカーリング女子のLS北見が銅メダルを獲得しました。どちらも素晴らしい戦いでした。

 高木は徹底してオランダの選手をマークしていました。体の小さい高木が集団に入るのはハイリスクハイリターンです。集団の中で絡んで転倒してしまうリスクを負いながらも、大きな選手たちの陰に入ることで体力温存できるというリターンもあります。これはある種の賭けではありますが、高木は見事にその賭けに勝ちました。

 ずっと最後まで先頭集団の良いポジションをキープし、最後の1周でインを突いてトップを奪い、最後はスプリント勝負で差し切ったレース展開はプラン通りだったことでしょう。これで団体パシュートとの2冠です。妹の美帆の方が有名で「美帆の姉」扱いだった菜那ですが、これでもう美帆とも対等だと言っても良いでしょう。姉はW金メダルで妹は金銀銅をコンプリートとは、すごい姉妹です。

 カーリング女子のイギリスとの3位決定戦は痺れるような緊迫した展開でした。お互いに複数得点を狙いながらも、相手の粘りの前に1点しか奪えない状況が続きました。互角ながら日本の方が常に追いかける展開になっていたので、このままでは少し不利かなと思った第9エンドにイギリスのスキップのショットがずれて1点スチール。さらに勝負の第10エンドでもまたイギリスのスキップの最後の一投が微妙にずれてスチールして5-3での劇的勝利。どちらもプレッシャーかけ続けた日本の粘りが呼び込んだスチールでした。

 長野五輪を上回るメダルを獲得した今大会ですが、それとともに多くの有名人も生みました。もともとスターの羽生はもちろんですが、スケートの小平と高木姉妹、そしてカーリングのLS北見のメンバーは日本に帰ってきたらメディアにも引っ張りだこでしょう。藤沢五月はもう電車に乗れないかも。


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