幹事クリタのコーカイ日誌2018

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1月7日 ● 羽生と井山に国民栄誉賞。

 昨年永世7冠を達成した将棋の羽生善治と、2度目の7冠を達成した囲碁の井山裕太の2人の国民栄誉賞が決まりました。将棋界、囲碁界からは初の国民栄誉賞です。もちろん2人とも偉業ですし国民栄誉賞に値すると思いますが、やはりタイミングに恵まれた部分も否めません。

 まず昨年は藤井四段の活躍により将棋ブームが起きました。これに「ひふみん」のキャラクターが芸能界で持て囃されて加速がつき、そこに羽生名人の竜王奪還による永世7冠達成が続きました。単に羽生だけの力ではなく将棋界全体がブームに乗ったのでよりニュースが大きく報じられた部分があります。

 井山の2度目の7冠はさらにそこに乗っかった感があります。もし将棋の方がここまで盛り上っておらず、井山が7冠を達成しただけならば国民栄誉賞という話はなかったでしょう。羽生の永世7冠にさらに乗っかった合わせ技での国民栄誉賞ですが、以前の長嶋茂雄と松井秀喜も同じような合わせ技受賞だったので、まあそういうのもありということで良いと思います。

 それよりも長年沈滞気味だった将棋や囲碁の世界にスポットライトが当たったことを喜ぶべきです。なにせAIの目覚ましい進歩により、将棋も囲碁もコンピューターに人間が勝てなくなりました。科学技術の進歩ゆえのことですから仕方ないとは言え、やはり名人と言っても人間かという寂しさはあります。だからこそ、将棋や囲碁を活気づけるような受賞となれば良いことです。

 ただすでに五十路に近い円熟期の羽生は良いですが、まだ28歳の井山はこれから国民栄誉賞という看板をを背負って長く戦っていかなければなりません。かなりの重荷になりかねないので、きつい部分もあるだろうと思います。頑張ってほしいです。


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