幹事クリタのコーカイ日誌2017

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11月21日 ● ツアーファイナルはディミトロフ。

 男子テニスの最終戦ATPツアーファイナルはディミトロフが初優勝しました。大器と言われ「ベビー・フェデラー」と呼ばれて期待されてきた選手がようやくビッグタイトルを掴みました。今季はシンシナティのマスターズ1000大会も勝ちましたし、飛躍の年になりました。

 正直この大会はフェデラーが優勝すると思っていました。ナダルは大会前から故障していて、実際に初戦に出ただけで棄権してしまいましたし、後の選手はファイナルにおいてフェデラーに勝てるほどの実績と経験もありません。何よりフェデラー自身が絶好調に見えました。

 フェデラーはラウンドロビンを軽く全勝で突破して準決勝に進みましたが、ここでゴファンがいきなり覚醒しました。若手選手は安定感がないのが欠点ですが、逆にこうしていきなり絶好調になって手がつけられない時も訪れます。ゴファンはラウンドロビンでもナダルを破っていますし、同一大会でフェデラーとナダルを倒すという快挙を成し遂げたわけですが、ディミトロフとの決勝ではもはやエネルギーが切れていたのかも知れません。そういう意味ではディミトロフには運も味方したと思います。

 さてこれで今シーズンは終了しました。フェデラーとナダルのレジェンド2人の奇跡の復活と、代わりにジョコビッチとマレーの故障による後退という意外なシーズンでしたが、その陰で中堅若手が着実に結果を残してきています。来シーズンは戻ってくるベテラン勢と躍進する若手との世代交代を賭けた全面戦争になりそうな予感がします。

 フェデラーとナダルの2強に加えて、ジョコビッチ、マレー、ワウリンカ、チリッチ、デル・ポトロというグランドスラマーたちと、ディミトロフ、ゴファン、ティエム、キリオス、ズベレフといった突き上げてくる若手に挟まれた形で、ラオニッチと錦織も故障から復帰してきます。ランキングを下げている錦織としてはドロー運が悪いとグランドスラムでもなかなか勝ち上がれないかも知れませんが、もう一度復活を遂げてほしいと切に願っています。


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