フランスで行われた国際親善試合のブラジル戦は1-3で完敗しました。この試合は本田、香川、岡崎を招集せずに臨んだ試合でしたが、結局彼ら経験豊富な主力選手不在の大きさを浮き彫りにさせた形となりました。それほどブラジルの速さと正確さと強さに日本代表はついていけてませんでした。

　ブラジルがある程度の本気で戦っていたのは３点目が入った前半36分までだったように思えます。それ以降は流していて、後半に入ってからはもはや「温存」という言葉が当てはまるほどちんたらとやってました。後半に限って言えば日本も互角に戦っていましたが、あの状態のブラジル相手ではあまり参考にはなりません。

　槇野が良かったとか井手口が頑張っていたとか、そういう部分もありましたが、ブラジルが本気だった前半では誰ひとりとして評価に値するようなプレーをさせてもらえませんでした。ブラジルのプレーレベルが下がってからようやく日本の選手も自分のプレーができるようになっただけです。もしブラジルが最後まで真剣にやっていたら結果は0-6でも不思議ではなかったと思います。後半ブラジルは初代表の第3GKを出していましたが、日本相手の試合などそれくらいの価値しかないという意思表示でしょう。

　次はベルギー戦ですが、こちらも強豪です。今日の試合は少々舞い上がってしまった部分もあるかも知れませんが、次こそはある程度の結果を示さないと、とてもロシアでの本番で16強に残れるとは思えません。テストマッチとは言え、正念場です。