北朝鮮が今朝またミサイルを発射して、北海道の上空を飛んで太平洋上に着弾したそうです。北海道から長野にまでＪアラートがなったそうですが、愛知県民である僕はそうとは知らずに寝ていて、朝起きてテレビをつけたら騒いでいたのでびっくりでした。

　いよいよ北朝鮮情勢も緊迫してきたというか、どこまでこの「チキンレース」を金正恩が続ける気なのかわかりませんが、北朝鮮制裁の国連決議が採択されたらミサイル発射で返すわけですから、まだまだ突っ張り続ける気なのでしょう。アメリカが本気で武力制裁に乗り出したら北朝鮮などひとたまりもありませんが、トランプにそこまでの意思はないと読んでいるのでしょう。

　日本としてはとにかく北朝鮮が暴発しないことを願うしかありません。仮にアメリカ（米韓合同軍？）が北朝鮮に先制攻撃を仕掛けたとしても、ある程度の反撃を食らう可能性が高いし、そうなると韓国はもちろん「専守防衛」の日本も同盟国として攻撃対象になります。アメリカとしては東アジアだけの局地戦争で収まるならＯＫだと思っているかも知れませんが、戦場になる日本はそうはいきません。

　理想は対話による北朝鮮の核放棄ということですが「話せばわかる」という相手ではなさそうなので、そうなると日本も対抗して軍備強化、果ては核武装論にまで話が及ぶことになります。少なくとも核武装の可能性を議論して話題にするだけでも、北朝鮮に対する一定の抑止力になるかも知れないからです。北朝鮮の挑発は、被爆国の日本が核武装などあり得ないと考えているからでしょう。まあほとんどの日本人も核武装には抵抗があるでしょうし。

　もちろん、できることならそんな事態になる前に外交的努力で解決できるのが望ましいのですが、あらゆるカードを用意しておくにことしたことはありません。そもそもアメリカの「核の傘」もトランプの指揮下でどれだけ当てになるのかも心配です。なにせ彼は白人至上主義者ですから、いざとなったら日本人が十万人単位で死んでも何とも思わない可能性があります。

　本当にキナ臭くて困ります。いくら戦争を抑止するためとはいえ、軍事費に多額の税金を費やすのは国民生活への影響も大きいし、かと言って何もしないでただミサイルを撃ち込まれるわけにもいきません。もっと早い段階で北朝鮮をきちんと抑えつけておけなかった外交の失敗が、こういう情勢を生んでしまったのですが、中国とロシアの思惑も絡んでいるし、つくづく難しい情勢になっています。