幹事クリタのコーカイ日誌2017

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5月26日 ● 読売新聞の記者の思い。

 あるオジサンがプライベートな時間に「出会い系バー」と言われるところに通っていて、そこで10代の女性たちと話をしたりご飯を食べたりお小遣いを渡したりしていたとしたら、それは誉められたことではないにしろ、少なくとも犯罪ではありません。それなのに敢えてそれを大新聞が報道するようなことなのか、という話が世間を賑わせています。もちろん、前川前文科省事務次官のことです。

 安倍総理の「ご意向」のあるなしが問われている加計学園の獣医学部新設問題で、前川氏が流出された文書の信ぴょう性は極めて高いと証言していることに対して、読売新聞が前川氏の人格攻撃を始めたことは誰の目にも明らかなのですが、やり方がいかにも稚拙というか、こんなあからさまなやり方で良いのでしょうか?

 安倍総理は答弁で「読売新聞を読め」というくらい読売新聞と親密な関係であり、その読売新聞が一私人の法にも触れないような醜聞をいきなり大々的に取り上げてイメージ操作を行うというのでは、これが官邸に逆らった役人に対する報復であり、見せしめであることは誰にだってわかります。と言うか、わかりやす過ぎて、加計学園に関する総理のスキャンダルもやはり事実であるのではないかと逆に印象づけてしまっています。心証は最悪です。

 与党にとっては加計学園の問題はもっと速やかに、そしてもっと穏やかに処理できたようなことだと思うのに、官邸は対応を間違って自ら騒ぎを大きくしてしまっています。火に油を注ぐというのはまさにこういうことを言うのです。前川氏をマスコミを使って後ろから刺すようなことをすると余計に話題になって反感を買うだけではなく、いま渦中の共謀罪に対してもさらに批判が高まることもわからないのでしょうか?国は気に入らない人物、反対意見を言う人物をこうして脅すんだということを証明しているようなものなのです。

 むろん、官邸が読売新聞に直接指示を出して記事を書かせたのではなく、読売新聞が官邸の意向を「忖度」して記事を書いたのかも知れませんが、いずれにしても逆効果だったことには変わりありません。すっかり御用新聞に成り下がった読売新聞の記者はジャーナリストとして内心忸怩たる思いをしているのか、意外と平気なのか、聞いてみたいものです。 


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