幹事クリタのコーカイ日誌2016

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4月4日 ● フェデラーの大復活。

 今さらフェデラーのことをレジェンドと称えるのもおかしな話ですが、今年に入ってからのフェデラーの活躍はレジェンドの中のレジェンドというか、スーパーレジェンドというか、もう信じられないレベルのとんでもない結果を残しています。

 35歳のシーズンで、しかも昨年後半を手術で棒に振ったにも関わらず、ツアーに復帰していきなり全豪で優勝、続くマスターズ1000大会のインディアンウェルズとマイアミで連覇してしまいました。今年のフェデラーの戦績はここまで19勝1敗、4大会に出場して3大会で優勝です。完璧と言って良いでしょう。

 過去にも年初にこういう成績を残した選手はいました。サンプラスやアガシ、フェデラー自身も10年以上前にそういう活躍をしていますし、ここ数年はジョコビッチがいつも年初に大暴れしています。ただその選手たちはみな20代です。強いていえばアガシだけが31歳のシーズンにやっていますが、フェデラーの35歳(夏には36歳になります)というのはずば抜けた高齢記録です。だからこそレジェンドの中のレジェンドなのです。

 そしてフェデラーはここから異例の8週間の休暇に入ると宣言しました。これから始まるクレーシーズンをほぼスキップして、いきなり全仏オープンに臨むそうです。絶好調のフェデラーをしばらく見られないのは残念ですが、体に負荷がかかるクレーを休んで体調を整えるという選択はフェデラーにとって正しいのでしょう。フェデラーは決してクレーでも弱い選手ではないのですが、やはりそこはナダルの庭であり、フェデラーにとっての次なる大きな舞台は芝のウィンブルドンであることは間違いありません。

 怪我で休んでいたジョコビッチやマレーもクレーシーズンに戻ってくるようですし、ナダルはフェデラーの陰に隠れた感はありますが、こちらも復帰した後としては文句ない活躍を見せています。昨年ついに長きにわたった4強時代が終わったと思いましたが、そんなことはありませんでした。全くとんでもない強さです。これでは後に続く錦織世代にとってはたまったものではありません。いつになったら上がどいてくれるのかと。錦織があと5年遅く生まれていたら良かったんですけどねぇ。


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