幹事クリタのコーカイ日誌2016

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3月9日 ● 安倍を支える蓮舫。

 最近の国内の政治状況は慨嘆するしかないと感じている人は多いと思います。安倍内閣は森友学園の件で大揺れです。ちょっと前ならこんなスキャンダルが起きたら内閣は倒れていてもおかしくありません。国有地を超格安で買い取った学校法人が、首相の名前を冠した小学校を開校しようとし、首相夫人を名誉校長にしていた、しかもその学校法人の理事長は教育勅語の素読を幼稚園児に強制する戦前教育回帰論者で、首相を支援する右翼団体国民会議のメンバーでもある、って、もう野党からしたら突っ込みどころだらけです。

 あまつさえ稲田防衛相は「教育勅語のどこが悪いのか」と擁護までする始末。教育勅語は天皇主権の大日本帝国憲法下のものであり、言いたいことを煎じ詰めれば天皇のために「臣民」は命を投げ出せという内容です。現憲法の主権在民という精神とは全く相容れないものなのに、現役閣僚、それも国防を担当する大臣がそれを擁護するなどもはやブラックジョークです。海外メディアも安倍内閣はこのスキャンダルで倒れるのではないかとばかりに報道しているところもあるのに、ところがどっこい国内ではそんな気配は微塵も感じられません。

 安倍首相の政治姿勢に疑問を感じている人が多いのに、全く揺るがない盤石さを保っていられる一番の理由は野党、特に民進党の情けなさにあります。自民党は問題あるけど、民進党があまりにもダメだから交代させるわけにもいかないと多くの人が思っているからです。一度は政権を握り、そして大失敗した民進党です。その苦い教訓を経たからには、反省してもう一度政権を担うだけの実務能力を獲得しようとするのが当然なのに、むしろ最近の体たらくは政権担当以前よりも劣化しているとしか思えません。

 相も変わらず対案も出さずに内閣の揚げ足取りに終始し、さらには得意の「ブーメラン」を投げては醜態をさらす。特に蓮舫代表はパフォーマンスしか考えていないようで、発言内容の支離滅裂さときたら酷いものです。しかも未だに二重国籍問題について説明を避けていて、民進党内からも見放されつつあります。こんな人材不足では安倍首相が妻に後ろから刺されようとも余裕をぶっこいていられるはずです。

 昭恵夫人が安倍政権打倒に尽力しているのに、蓮舫代表が政権を支えているという喜劇なのか悲劇なのかわからないこの状況。せめて昔のように自民党の中で政権交代が起きるように派閥を復活させようと麻生副総理が動くのも無理ありません。誰が悪いのでしょう?やっぱり国民ですか。


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