音楽教室の発表会で演奏をしたら必ず動画を残すようにしています。そして、いつでもすぐに見られるように限定公開設定にしてYouTubeにもアップします。これは友達から「見たい」と言われた時に簡単に見せられるように、ということもありますが、そうやって折に触れて自分の演奏を見て反省するためでもあります。

　今回のピアノ弾き語りの演奏はかなりしくじったので、見るのは結構しんどいものがありました。見るだけでもしんどいのに、それを限定公開とは言えネットに上げるのはもっとしんどい思いですが、敢えて自分に鞭打つためにアップしておきました。

　音楽は基本的に生ものですから、どんなに酷い失敗をしても終わってしまえばそれまで。忘れてしまうのは簡単です。ところが動画を撮っていつでも見られるようにしておくというのは、傷を治さずに生傷状態を維持しているようなもので、いつまでも見返すたびに痛いのです。もうドＭです。

　ただそうして傷を残しておかないと、基本的にハッピーな思考をしてしまう僕は、失敗した演奏も記憶の中でどんどん美化されていき「あれはあれで良かった」などと満足してしまいます。幸せに生きるには辛い記憶はデリート、もしくは上書きしていくのが一番なのですが、こと音楽演奏に関してはまだ成長していきたいという思いがあるので、ここは茨の道を歩むことにしています。

　それにしてもここのところピアノは失敗続きでなかなか思うようにいきません。もともと僕は昔から本番に強いタイプなのですが、ことピアノに関してだけはここ数回連敗してきています。そろそろ次回あたりには成功体験を積みたいところです。じゃないといくらドＭでもいつか挫けてしまいそうなので。