幹事クリタのコーカイ日誌2016

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2月4日 ● JASRACの暴挙。

 なにかと悪評が高いJASRAC(日本音楽著作権協会)ですが、またまたやってくれました。なんと来年1月から日本全国の音楽教室約9000か所から著作権を徴収する方針を発表したのです。当然のごとく業界は反発し、ネットでは炎上。当たり前です。音楽を教えるための教室での演奏まで「演奏権」を盾に金を掠め取ろうとするなんて、JASRACは音楽を育てる芽を摘み取りたいのかと疑いたくなります。

 僕も音楽教室に通っているからわかりますが、音楽教室なんてそんなにボロ儲けできる商売ではありません。ヤマハや河合などが音楽教室を運営できるのは、音楽に親しむ人を増やすことで、楽器の売り上げなどが伸びることを期待しているからです。講師などの人件費がかかる教室自体でそれほどの儲けが出るとはとても考えられません。専門家がティーチングをすると高くつくのは音楽に限らずどんな分野でも一緒だからです。

 そんな音楽教室から演奏権という名目でさらに金を徴収したら、その費用を教室が負担するにせよ生徒に転嫁するにせよ、教室運営が厳しくなるのは明らかですし、ひいては音楽を楽しもうとする人を減らすことになり、才能がある人も隠れてしまい、音楽業界自体が縮小していくことにつながります。それはJASRAC自身にとっても首を絞めることになるのに、なぜそんな愚かなことを言い出すのか、全くもって理解できません。

 そもそも、音楽家たちは音楽を学ぶ人たちからも、自分の曲を練習するならお金を取って欲しいと望んでいるのでしょうか?僕にはとてもそうは思えません。早速宇多田ヒカルが反対したようですが、JASRACに著作権の管理を任せている音楽家たちは、ぜひともこの決定に反対の声を上げてほしいと願います。


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