幹事クリタのコーカイ日誌2016

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1月13日 ● 全豪オープンドロー。

 来週月曜日から始まる全豪オープン。ドローが発表されました。注目は男子シングルスで17シードになったフェデラーがどこの山に入るか、ということ。ついでに言えば9シードのナダルも。この2人のレジェンドに早いラウンドで当たってしまうシード選手にとっては本当に災難です。

 そしてもうひとつの注目はいつもドロー運が悪い錦織がどういう組み合わせになるか。錦織は5シードです。ドローは4、8、16で区切りますから、5、9、17シードが一番割を食うわけですし、逆にここにランキングを下げている強い選手が来ると他のシード選手も迷惑ということになるのですが、今回はそれが錦織、ナダル、フェデラーになってしまったということで、これは本当に嵐を呼ぶドローになります。

 その結果ですが、まず1シードのマレーの山にはプイユ、イズナー、クエリー。マレーにしてみれば準々決勝までは問題ありません。問題はこの先です。それはひとまず置いといて、2シードのジョコビッチの山は4回戦でディミトロフかガスケ、準々決勝でティエムもしくはゴファンとなります。期待の若手が集まりましたが、ジョコビッチならば比較的楽なドローです。むしろ初戦の相手のベルダスコの方がイヤでしょう。これを超えればジョコビッチは決勝までの視界が開けるのではないかと思います。

 ジョコビッチと準決勝で当たる3シードのラオニッチ。4回戦まではシモン、フェレール、バウティスタ・アグートと問題ありません。準々決勝がモンフィスとナダルの勝者です。ナダルがここにきました。ラオニッチとしては準々決勝でナダルは辛いところです。マレーのハーフに入った4シードのワウリンカ。4回戦でキリオス、準々決勝ではチリッチかツォンガというドローになりました。そこそこ危険は相手ではありますが、相手としては順当なところです。

 さて、先ほど置いておいたマレーと準々決勝で当たる山。ここに5シードの錦織が入ってしまいました。そしてなんと錦織の4回戦の相手がベルディヒかフェデラーなのです。フェデラーがここにきてしまいました。錦織としてはかなり不運です。4回戦でフェデラーと対戦して、仮に勝てても準々決勝マレーです。5位までランキングを上げながら、この早い段階で連続して4強に当たるドロー運の悪さ。ワウリンカと比べていかに4位と5位ではドローに差があるかという証明になってしまいました。

 今回の全豪の見どころである錦織の勝ち上がりとフェデラーの復活の2つのストーリー、どちらかが4回戦で消えるということになってしまいました。特に日本のテニスファンにとっては悪夢のようなドローです。もっとも世界で一番不幸なのは10シードのベルディヒで間違いないですけど。3回戦フェデラー、4回戦錦織、準々決勝マレーって、シードされた意味がありません。ツアーファイナルじゃないのに、と嘆きたくなるでしょう。


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