幹事クリタのコーカイ日誌2016

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12月5日 ● 火曜日はハグの日。

 「逃げ恥」ことドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」もいよいよ佳境を迎えていますが、このドラマの中で出てくる「火曜日はハグの日」。偽装結婚がバレないように「新婚感」を醸し出すためにハグする日を設定したわけですが、そのお蔭で主人公のみくりと平匡の関係が進展していくわけで、この設定は絶妙でした。

 さて、こうした「決め事」は得意な人、好きな人と、苦手な人、嫌いな人がハッキリするものです。ドラマのみくりも平匡も当然こうした決め事が得意で、それをきちんと守れるし、決め事がある方が効率的に物事を進められる人たちだから問題ありません。しかし例えば同じドラマの中の登場人物でも風見と百合だったらきっと苦手で、決め事を守れないタイプでしょう。

 これはハグだからちょっとわかりにくいですが、実は普通の新婚だと考えればこのハグはセックスのメタファーだと考えられます。結婚して一緒に生活し始めたものの、いつどのタイミングでセックスをすればいいのか、言い出すのはどちらからなのか、断られたらどうしたらいいのか、断ってもいいのか、そういう葛藤が生まれる夫婦もいることでしょう。その時に「毎週火曜日」と決めておけば余計な悩み事を抱えなくても済むわけです。みくりと平匡ならきっとそういうタイプでしょう。

 しかし、情熱的というか、フリーダムな性格の夫婦ならそんな決め事は無用だし煩わしいだけです。やりたい時にやる。逆に火曜日と決めたって気分じゃないこともあるだろうし、そんな時に無理にするなんて苦痛でしかありません。同じように決め事をしたって、安心して効率的に過ごせる人と、逆に縛られてしまって非効率になる人がいるということです。

 この真逆の2人がもし付き合ったり結婚したりすると本当にストレスがたまります。僕は人として大事なことは「約束を守る」「時間を守る」ことだと考えていますが、それができない人が世の中には本当にたくさんいます。若い頃はどうしてそんな基本的な「決め事」を守ることができないのかと、いちいち驚いていたし怒ってもいたのですが、経験を積み重ねるうちに「そういう種類の人間もいる」ということをイヤというほどわかりました。だから今はそういう人とは基本的には近づかないし、やむを得ず一緒に行動しなければならない時は、最初からこちらで自衛手段を講じておくようになりました。

 もちろんフリーダムな性格でも約束や時間はきちんと守る人もいるので、一概に決めつけることも危ういです。自分の決め事が多い癖に「ドタキャン」「遅刻」の常習犯もいますから、そうなると性格ではなく人間性の問題だと考えた方が良さそうですし。

 ところでドラマはどういうエンディングを迎えるのでしょう?なにせ原作もまだ終わっていないのに、どうやって終わらせるつもりなのか興味がわきます。何らかの結論を出すのか、パート2に向けて引っ張るような終わり方なのか?これだけヒットすると続編を匂わせるような最終回にする可能性もありそうです。


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