幹事クリタのコーカイ日誌2016

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12月3日 ● ドキュメント事故の夜。

 土曜日の夜は大抵テニスが終わって、メンバーと楽しくお茶会(と言う名の食事会)をしています。僕の日常の中でもかなり楽しいひとときです。ところがその真っ最中の6時半前、娘から電話がかかってきて「事故った!」というではありませんか。慌てて席を外して事情を聴くと、友達と一緒にクルマで出かけていて、その友達を駅まで送っていく途中にバイクに追突されたとのこと。娘も友達も怪我はないということだったので安心しましたが、断片的な話だけではよくわかりません。

 とりあえずクルマを修理してもらうディーラーに電話して修理の依頼と代車のレンタカーの手配。追突されたのでこちらの保険は使うことはないと思うけど、念のため保険会社にも一報を入れておきました。現場はお茶会の店からクルマでで10分もかからない近場だったので駆けつけました。現場には娘と友達、バイクの青年、そして若い警察官が1人。青年はやたらと低姿勢で謝りまくっていましたが、それよりバイクで衝突転倒したのだからそちらの怪我も心配。警察官の話だと、今夜は事故が多発していて、実況見分が現在3件進行中。それが終わってからではないとこちらの現場には来られないとのこと。

 娘の友達が7時半に豊田で同窓会があるということだったので、現場にいなければいけない娘の代わりに僕が最寄駅まで送っていくことに。彼女は全然痛くないので平気ということだったけど、もしどこか痛いと思ったら病院に行ってねと念押ししておきます。事故発生から1時間経過した7時20分に現場に戻ってみても全くなにも進展していないので、実況見分が始まったら連絡しろと言って家に戻ります。8時過ぎに娘から電話。実況見分は始まらないけどバイクの青年が手が痛いというから警察官が救急車を呼んだので、それに乗って自分も病院に行くかどうか迷っているということ。

 救急隊員と電話を代わってもらって話をします。どうやら救急車は帰りたがっている様子。娘もバイクの青年も軽傷なので自分たちで病院に行けとしきりに勧めてきます。思わず「救急車をタクシー代わりに使うなという意味ですね?」と言ったら、しどろもどろになるも「とにかくお父さんもこちらに来てください」と言うので、妻を連れて現場に急行します。ベンツで現場に乗り付けた僕を見て救急隊員が駆け寄ってきます。どうやら先ほどの一言とベンツを見て「面倒そうな人」だと思われたっぽいです。

 現場で話しても結局救急隊員の言うことは電話と同じで、軽傷だから自分で病院を探して行った方が良いと思う、もちろん要請があればこのまま救急車で運ぶけど、救急車だとどこの病院に行くかわからないので家から通院するのに遠い病院になるかも知れないし、救急車で行っても軽傷ならすぐに診てくれるわけではないから自分で探して行っても一緒、と力説してきます。しかも実況見分が終わるまで待っていられないので、今からすぐに病院に向かうことになるが、そうすると実況見分は後日改めてになるけどそれで良いか、とまで。

 まあとにかく救急車が帰りたがっていることだけはよく伝わってきたし、土曜の夜に診てくれる救急病院なんていずれにしても名古屋記念病院(妻が入院経験あり)か八事日赤(僕が入院経験あり)か聖霊病院(息子と娘が生まれた病院)くらいでしょ、どれも家から近いし通い慣れてるからもう良いよと思って、救急車には帰ってもらいました。それにしてもあれだけ面倒がる救急隊員は初めてです。これまで何回も救急車に乗りましたが、みんなもう少し親身になってくれたけどなあ。

 時刻は8時半を回り、救急車と入れ替わりにようやく実況見分の警察御一行様が到着しました。一番ボスっぽいオジサンが「はい、さっさと15分くらいで済ませますから」とのっけから「巻いていこう」宣言。まず娘から事情聴取。ちゃっちゃとストーリーを作っていき部下に調書の文章まで細かく指示。続いてバイクの青年にも話を聞き始めます。なんとこの青年、まだ18歳で高校を出て働き始めたばかり。未成年でした。そりゃ頼りないわけです。

 さすがに15分では終わらず9時過ぎに警察官ボスが全員集合をかけます。バイク青年改め少年のお母さんも青い顔をしてやってきています。娘は普通に走っていて前のワンボックスがブレーキをかけたから減速しただけ、そこに後ろからぶつけられたのだから全く悪くない被害者、バイクはスピードの出し過ぎ、車間距離も短い、しかも注意散漫ということで完全に悪い、ということでこれから改めて説教します、後は人身事故にするかどうかだけ決めて連絡をしてね、相手は未成年だから示談で済ますならそれは本人同士で話し合って決めてね、できたら人身事故にしない方向で話し合ってね、それでは解散、ということでした。時計はもう9時半に近づいています。事故が起きてから3時間経過。さすがに若いうちの娘でも冬の夜に屋外で3時間はきついです。

 警察にどう言われようと人身事故にするかどうかは娘の身体の具合次第なので、とりあえず病院に連れていきますということで、名古屋記念病院に。しかしやはり救急外来では診断書は書けません、改めて平日午前中に来院してくださいと言われてしまいました。レントゲンを撮影したけど特に異常は見られなかったのでそれは安心。娘は月曜日午前中に病院に行けるよう職場の上長に電話して確認していました。

 とにかく交通事故は大変です。時間もかかります。お金もかかります。なにより被害者加害者とも身体だけではなく精神的にも傷つきます。バイク少年もきっと相当ショックを受けたことでしょう。改めて安全運転を心がけたいものです。


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