幹事クリタのコーカイ日誌2016

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11月27日 ● ガッキーだから成立する可愛さ。

 今クールで一番注目のドラマはやはり『逃げるは恥だが役に立つ』でした。このドラマ、脚本も演出も役者も音楽もと誉めるところがたくさんありますが、中でも魅力的なのは新垣結衣の「可愛さ」です。とにかく可愛い。男性目線で見れば理想的な新妻です。

 当初、これは役柄が可愛いから可愛い、つまり脚本と演出の手柄だと僕は考えていました。この「森山みくり」の役なら、ガッキーじゃなくとも石原さとみでも沢尻エリカでも長澤まさみでも、きっと可愛いだろうと。しかし、もう少しドラマを見続けているうちに、いや、これはやはりガッキーじゃなければ成立しない「可愛さ」ではないかと思い直しました。

 と言うのも、このドラマはかなり際どい設定です。契約結婚という形だけの夫婦関係で、恋愛感情のない2人の独身男女が同居する、しかも周りには新婚夫婦らしく振舞うというのは、いくらでも「お色気」テイストを振りかけることが可能です。しかもドラマが進むにつれて、どんどん2人の関係が深まっていきます。これをゴールデンタイムにファミリー向けのコメディドラマとして制作するのですから、主演女優に「色気」があっては世界観が崩壊してしまうのです。

 石原さとみでも沢尻エリカでも長澤まさみでも、「肉食」女子のイメージが強く、ドラマがセクシー路線に傾いてしまいます。ガッキーだからこそ、色気を抜いた純粋な「可愛さ」だけで演じられているのです。ガッキーもすでに28歳です。十分に大人の年齢なのですが、未だに同世代の女優たちに比べて清純路線を堅持しています。高校生役を演じていた『パパとムスメの7日間』の頃から『リーガル・ハイ』まで、全く彼女のイメージはこの10年以上「ガッキー」としてぶれていません。

 もちろん、もうアラサーなのですから、今後は大人の女性を演じられる女優への転換を模索していくのでしょうが、今回のドラマでは彼女のイメージが大いに役立ちました。まさに「当たり役」だったと思います。


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