幹事クリタのコーカイ日誌2016

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11月23日 ● 時間の遠近感が掴めない。

 年齢を重ねるとともに、時間が経つのが早く感じるようになります。子どもの頃はあれほど長かった1年間が、今では3回瞬きをしたくらいで過ぎていく感じです。「ゲス不倫」で騒いでいたのが今年の1月。もう10ヶ月も前のことなのです。この10ヵ月間、いったい自分は何をしていたんだろうと考えると、大したことをしてなかった割には、時間だけがどんどん過ぎていったんだなと痛感します。

 ある出来事のことを思い出しても、それが2年前のことなのか、5年前のことなのか、感覚的によくわからなくなってきています。論理立てて考えればわかりますが、直感では5年前も15年前もあまり大差がなかったり、もっと言えば30年前のことでも「つい先日」と感じていることもあったりして、時間の「遠近感」がどんどんなくなってきていることに唖然とします。ズームレンズと同じような効果というか、自分の脳の中に記憶をズームで近くに引き寄せるような機能がついているみたいです。

 年賀状を整理していて、「この人と最後に会ったのはいつだろう?」なんて考える時は、本当に遠近感がわかりません。「ちょっと前」が3年前なのか、10年前なのか、もしかしたら20年くらい前なのかも。最後に会った時の印象や状況、時にはどういう会話をしたかまで覚えているのに、じゃあそれはいつだったのかと思い出そうとすると、かなりあやふやなのです。

 人間の脳はかなりいい加減にできているそうで、記憶の改変も頻繁にしているようですから、きっとズーム機能もバンバン使って、思い出の時間的距離を短縮しているのでしょう。「ついこの間」が40年前の話だったりするのは年寄りの特権ですが、自分も四捨五入したら60歳のジジイですから、いよいよそういう高齢者特有の諸機能を使いこなせるようになってきたのかも知れません。


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