幹事クリタのコーカイ日誌2016

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8月21日 ● リオ五輪と言えば?

 男子マラソンも終わり、リオ五輪もほぼ終幕を迎えようとしています。今大会において日本は41個という過去最高のメダルを獲得しました。またメダルを獲得できなくても印象的な活躍をした選手もたくさんいました。あまり話題として大きく取り上げられてはいませんが、男子7人制ラグビーや女子バスケットなど、メダルに匹敵するような大活躍を見せてくれました。

 オリンピックと言えば、その大会ごとの「これ」という印象的な選手やシーンがあります。それを日本選手の活躍に限ってみても、東京なら女子バレーの東洋の魔女、ロスなら柔道の山下とラシュワンの決勝、シドニーならマラソンのQちゃん。冬季五輪でも札幌の日の丸飛行隊、トリノの荒川のイナバウアーという具合です。では今回のリオでは何が後々「代名詞」として語られるのでしょうか?

 競泳400m個人メドレーの萩野と瀬戸のW表彰台、体操男子団体の逆転金メダル、女子レスリング伊調の4連覇、卓球女子団体の銅メダル、陸上男子4×100mリレーの銀メダル。テニス好きとしては錦織の銅メダルも快挙でした。41個ものメダル、そして12個の金メダルがあるのですから、候補はたくさんありますが、僕としてはやはり女子レスリング吉田沙保里の決勝での敗退と号泣だと思います。

 4連覇を果たした伊調よりもあと一歩で負けて達成できなかった吉田の方が印象に残るというのは、「勝ったことより、負けたことがニュース」になる「絶対王者」であることの証左だと言えます。そしてあの号泣。これだけの実績を残してきたベテラン選手なら、普通は若い新王者を称えて落ち着いた大人の対応をしそうなものです。ところが、あれほど悔しさを率直に吐露できるあたりが、吉田の吉田たる所以だと感じました。彼女のキャラクターがよく出ていました。

 「リオ五輪と言えば?」「吉田が負けて大泣きした大会」。今後50年にわたって、こうして語り継がれてもなんら不思議ではありません。


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