幹事クリタのコーカイ日誌2016

[ 前日翌日最新今月 ]

8月20日 ● 人間関係と距離感。

 人付き合いというのは、人によって様々です。やたらと付き合いの良い人というのがいます。知り合った人とはすぐに連絡先を交換し、どんどん距離を縮めて人脈を広げる人がいます。反対に人付き合いが苦手だったり消極的だったりして、長年の知人であっても距離を取って連絡先も知らないという人もいます。もちろんそのほかに「広く浅く」の場合も「狭く深く」の場合もあるでしょう。

 以前に比べて今はSNSがあるせいで、こうした人付き合いに対する積極性、みたいなことが随分と可視化されてしまいました。SNS上でもやたらと他人と絡んでいく人もいれば、逆に引っ込み思案な人もいます。一度会っただけなのにFacebookで友達になり、コメントを繰り返し書き込んでいる人を見ると「ハートが強いな」と感じてしまいます。どんどん他人との距離を縮めていける人と言うのは、相手に「敬遠される」「鬱陶しがられる」「嫌われる」ことを恐れないのかなと思うのです。

 僕は人から好感をもたれているかどうか、またその好感のレベルはどれくらいのものか、ということを気にするので、常に心理的な距離を測っています。もっと思い切って踏み込んでいいのか現状維持かを、常に気にしながら人付き合いをしています。その距離感を間違えることに恐怖感すら抱いています。

 若い頃はこの距離感を意識しないで、自分が近づきたければ一気に踏み込んでいっていました。そしてその結果、自分が好きな人に嫌われるという苦い経験を何回も何十回も繰り返しました。これはかなり心が痛いです。好感を持っている人に嫌われたり、嫌われないまでも距離を取られたりした時のショックと恥ずかしさ、屈辱。踏み込まなければそれ以上に仲良くはなれないのですが、踏み込むことで逆に嫌われることもあると気づいた時、簡単に一歩を踏み出すことができなくなりました。

 今は一定の距離感を保っていた方が楽だし、近すぎるとトラブルの元だということも理解しているので、昔のような痛い目に会うことも減りました。仲良くなれる時は自然となるだろうし、無理に距離を詰める必要もないだろうと考えています。自分が傷つかない処世術でもありますが、つくづく自分もひねくれた大人になったなと感じます。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」