幹事クリタのコーカイ日誌2016

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8月5日 ● 錦織のメダル獲得に追い風。

 リオ五輪テニスのドローが発表されました。フェデラーとバブリンカのスイス勢が欠場したお蔭で第4シードに繰り上がった錦織は、一気にメダル獲得の可能性が高まりました。錦織にとって格上となるのはジョコビッチとマレー。ナダルもランキングの上では錦織より上位ですが、ハードコートでしかも故障が心配なナダルなら現状は錦織の方が優位だと思います。そしてドローでもナダルがジョコビッチの山、錦織はマレーの山となり、ますます可能性が高くなりました。

 錦織の最初の強敵は準々決勝で対戦することになるモンフィスとチリッチの勝者。どちらも爆発力があり当たっている時は本当に強いので油断ならない相手です。モンフィスには比較的相性が良いですが、チリッチには14年の全米決勝や先日のウィンブルドンみたいに大きな大会の肝心のところで負けています。できたらモンフィスに勝ち上がってきてもらった方が少しマシかなと思います。

 準決勝のマレー、決勝のジョコビッチはかなり難敵ですが、仮に準決勝のマレーに負けても3位決定戦でナダル相手なら勝機は十分あります。メダルの可能性はかなり高いと思います。もしメダルを錦織が獲得すれば1920年アントワープ大会以来テニスでは96年ぶりの快挙。しかも1920年の男子単複での銀メダルは日本がオリンピックで初めて獲得したメダルです。錦織にはぜひメダルを獲得してさらにテニス人気を盛り上げてくれることを期待したいところです。

 今回のドローでちょっと不気味なのはジョコビッチが初戦で当たるデルポトロです。故障さえなければ打倒4強を果たせる可能性がもっとも高い実力者だけに、ジョコビッチにとっては最悪のドローとなりました。そしてこのデルポトロは錦織がツアーでまだ勝ったことがない残された最後の1人と言っていい苦手選手だけに、彼がジョコビッチと潰しあってくれるのも錦織にとっては追い風です。

 錦織にとっては4年に一度のオリンピックが年齢的に自分の最盛期に当たったこともラッキーだし、トップ10選手の半分が欠場したこともラッキー、そしてこのドローもかなりラッキーです。これだけラッキーが重なったのですから、メダル獲得可能性は80%以上だと僕は考えています。あとは痛めている左脇腹の状態だけ。その爆弾だけ爆発しないことを願うのみです。


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