幹事クリタのコーカイ日誌2016

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6月22日 ● 参院選の争点。

 参院選が公示されました。今回の選挙の争点はなんなのでしょう?与党は景気回復を争点にしたいようです。消費税増税を延期して景気を回復させると言っています。野党は憲法問題を争点にしようとしています。共産党は格差是正でしょうか。いずれにしても大事な争点であることは間違いありません。

 消費税増税の延期は安倍政権の手柄ではありません。むしろアベノミクスの失敗の証明です。安倍首相はサミットで世界経済が危機に陥っているという発言をかましてアベノミクスの失敗をごまかそうとしましたが、各国から「は?なに言ってんだ?」と言われてしまいました。安倍首相は絶対に謝らない人、失敗を認めないお坊ちゃん気質なので「新しい判断」とか言っていますが、実質的には間違えた、ということです。

 それでも自民党が景気回復を争点にしたいのは、それが一番票につながるからと踏んでいるからでしょう。普通の人は「金」の話がリアルであり敏感だから当然です。しかし、これまでの自民党のやり口からして、景気回復を争点にして選挙で勝ったら、改憲をやろうとしてくるのも見え見えです。選挙前になると憲法問題を棚の上にあげて、選挙が終わるとまた出してくるという安倍首相の手口は卑怯です。自信があるなら堂々と改憲を主眼にして国民に信を問うべきです。

 そういう意味では野党の方が筋が通っています。政府の解釈だけで集団的自衛権を認めてしまった安保法案を問う選挙という主張は正しいです。ただいかんせん、理念の話ばかりしても票には結びつかないのが現実です。これは投票する国民のレベルの問題ですが、その国民にきちんと理解させることができない政治家の問題でもあります。

 これまでと違って株価も低迷していますし、自民党に追い風は決して吹いていませんが、だからと言って野党にも風は吹いていません。選挙が盛り上がらずに投票率が上がらないと、また公明党と共産党が勝つ結果になりそうです。


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