幹事クリタのコーカイ日誌2016

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5月27日 ● ナダルの棄権と錦織の辛勝。

 全仏オープンも3回戦。上位陣は比較的順調に勝ち上がっていますが、その中でナダルが手首の故障で棄権という衝撃的なニュースが入ってきました。今年はクレーシーズンに入って好調で、土の王者が復活かと大いに期待されていただけに残念でなりません。フェデラーも大会前に出場をとりやめ、ここにきてナダルも大会を去るということで、いよいよ時代は変わってきているのを感じます。

 こうなると、今大会で生涯グランドスラムを達成したいジョコビッチがますます有利になります。準決勝でナダルとの決戦が控えていたのに、これで決勝まで全く強敵が見当たらなくなりました。体力を温存しながら楽にジョコビッチが勝ち上がると、ボトムハーフから誰が勝ち上がったところでジョコビッチ有利は揺るぎません。

 さて、そのボトムハーフはマレーもバブリンカも錦織も苦戦をしています。錦織は3回戦のベルダスコ戦で6-3、6-4、3-6、2-6、6-4という苦戦を強いられて辛うじて勝ち上がりました。最初こそ良かったものの、2セット目からベルダスコがどんどん調子を上げてきたのに対し、錦織は何もできなくなってしまい、らしくないミスを重ねていきました。4セット目の様子を見ていたらこれはもう負けたなと覚悟するほど差がありました。

 しかしファイナルセットに入って、うまく先にブレイクできたところから流れが変わりました。錦織がようやく彼らしいテニスを取り戻し、逆にベルダスコのフォアの強打にミスが多くなったので、なんとか勝ちを拾ったという感じです。ここまで苦戦して体力を使ったことは残念ですが、こういう試合でもちゃんと勝てたということは錦織に実力がついた証明でもあります。

 4回戦の錦織の相手は予想通りにガスケに決まりました。ここのところかつての天敵に連勝していますので、錦織が有利だろうとは思いますが、なにせ場所がガスケの地元フランスです。パリの観客は贔屓が激しいので、恐らく錦織はとんでもないアウェーで試合することになります。せめてテレビの前から声援を送りたいと思います。


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