幹事クリタのコーカイ日誌2016

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5月20日 ● フェデラー全仏欠場とドロー。

 ロジャー・フェデラーが全仏オープン欠場を表明しました。フェデラーのファンとしては残念です。もちろん故障が回復していない、体調が整わないから出ないというのは、フェデラーの年齢を考えれば妥当な判断だと思います。ここで無理をして強行出場をした挙句に、故障をさらに酷くしてしまったら、それこそテニス生命に関わります。全仏の後にすぐにウィンブルドンもリオ五輪もあります。フェデラーがなにをより優先するかと言えば、もちろん全仏よりもウィンブルドンと五輪でしょう。特にシングルスの金メダルは今回がラストチャンスですから、五輪にピークを合わせたいという考えだろうと思います。

 フェデラーが全仏に出ないことの何が残念かと言えば、フェデラーが持つグランドスラム65大会連続出場という記録が途絶えることです。16年にわたって休まずに4大大会に出場し続けたというのは本当に偉大な記録です。故障をせずランキングを落とすこともなく、長年安定して出場をしてきたというのは、美しい無理のないフォームでテニスをするフェデラーならではの大記録です。杉山愛が作った62大会連続を超えて、どこまで記録を伸ばすのかと思っていましたが、ここでストップしてしまうとは。フェデラーに続くのは56大会連続のフェリシアーノ・ロペスですが、彼もフェデラーと同い年だけに記録更新はなかなか厳しいでしょう。

 さて、フェデラーファンとしても残念ですが、錦織ファンとしてもまたフェデラーの欠場は残念です。と言うのも、フェデラーが出ないことでランキング5位のナダルが繰り上がって第4シードになるからです。前にも書きましたが、今回の全仏ではドロー運がかなり結果を左右しそうです。現状1位のジョコビッチがもちろん断トツの優勝候補です。ジョコビッチに続くのがマレー、ナダル、バブリンカと錦織です。もしナダルが第5シードなら、錦織と対戦する前にジョコビッチやマレーと当たり潰しあう可能性がありましたが、それがなくなってしまいました。

 錦織が準決勝に進むには第3シードに入るはずだったフェデラーのブロックに入れば有利だと思っていましたが、ナダルが繰り上がったことで第5シードの錦織にとっては全てが「死の山」になってしまいました。もちろん、錦織が自分のブロックに入ってきた4人にとっても厳しいドローになります。体力的に厳しい錦織にとっては体力を削られるクレーでの5セットマッチですから、少しでも楽に勝ち上がっていきたいところでしたが、ドローの結果は準々決勝でマレー、準決勝でバブリンカ、決勝でジョコビッチ(もしくはナダル)。大変です。しかも4回戦はガスケとキリオスの勝者という、最悪ではないけれども相当に厳しいドローになりました。

 まあジョコビッチとナダルとは決勝まで対戦しなくても済むのだから、せめてそれが救いかも。


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