女子バレーボールのリオ五輪の最終予選。８ヶ国のうちアジア最上位になるか、もしくはアジア最上位を除く上位３チームになれば五輪切符をつかめます。世界ランク５位の日本ですから、順当にいけばこの条件はクリアできると思われていました。ところが３戦目で最大のライバルである韓国に完敗。これまで圧倒的に勝ち越してきた韓国に負けるという予想外の展開で、一気に緊張感が高まりました。

　そして今日のタイ戦。負けたらほぼ五輪出場は絶望的となるにも関わらず、前半からずっとタイにリードを許し押されっぱなし。第１セット、第３セットを取られて先行されながらも何とかフルセットまで持ち込みました。しかし、ファイナルセットではさらにタイの勢いに呑まれてしまい、ついに6-12と崖っぷちに立たされてしまいました。タイは勝利まで残り３ポイント。テレビの前で見ていても、この流れは変えられないだろうなと思いました。

　ところがここから逆襲が始まりました。宮下のサービスエース、木村のスパイク、迫田が、荒木が必死でポイントを重ねていきます。それに伴ってタイは焦りが焦りを呼び、レッドカードで２ポイントも失います。まさに歯車が狂ってしまいました。なんと日本は８ポイントを連取して一気にマッチポイント。最後は15-13で勝利を掴み取りました。大逆転勝利です。諦めかけていただけに勝った時の興奮もマックスでした。

　タイに辛勝して何とか五輪への道は繋がりました。韓国がアジア最上位になっても、イタリア、オランダに続き韓国を除く３位に入れれば出場できます。日本が残す３試合は、ドミニカ、イタリア、オランダ。次戦のドミニカ戦が最大の山場です。この勝敗でほぼ五輪に行けるかどうかが決まります。さて、どうなることやら。