先週土曜日からスタートしたＮＨＫ土曜ドラマ「トットてれび」。テレビ草創期からテレビ出演している黒柳徹子の半生を描くドラマです。戦後日本のテレビ界、芸能界、そして文化、時代を描くことになるようで、当然テレビ好きの僕としては見たいドラマでした。

　主演は満島ひかり。いまもっとも勢いのある若手女優です。僕も彼女のドラマなら見たいと思います。今回も彼女の演技力が存分に発揮されていて、若い頃の黒柳徹子にふさわしい存在感を見せつけています。また戦後の著名な芸能人も次々と実名で登場します。初回は森繁久弥に吉田鋼太郎、渥美清に中村獅童、向田邦子にミムラ。その他の脇役も濱田岳、武田鉄矢、大森南朋、松重豊、吉田栄作、安田成美など豪華ですし、語りで小泉今日子も出ています。また黒柳徹子も１００歳の徹子さんという役で出演しています。

　コメディだったりミュージカルだったりと楽しい演出もありますが、何より良いのはドラマのテンポが速いこと。全７回で毎回30分のドラマですから、どんどん話が進んでいきます。同じ内容で恐らく朝ドラでもできると思うので、その凝縮した展開の速さはジェットコースター並みです。朝ドラなら初回の30分の内容で１か月くらいはもたせることでしょう。

　若者がどう感じるかはわかりませんが、50代以上の昭和のテレビを知っている世代なら多分かなりハマるんじゃないかと思います。