幹事クリタのコーカイ日誌2016

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4月22日 ● 危ないランナー。

 昨今のランニングブームはすっかりブームではなく文化として定着したように思われます。健康のために良いことだと思いますが、何かが始まると新しい問題が起きるもの。昨日も僕の目の前でヒヤリハット事案がありました。

 歩道を歩いてきた白い杖をついている視覚障碍者の老人に、横から横断歩道を渡ってきた女性ランナーが接触しそうになりました。ランナーの人はキャップにサングラスをして耳にはイヤホン、そいてスマホを見ながらゆっくり走っていました。全く視覚障碍者の人に気づかないまま、横切ろうとしたため、白い杖を蹴り飛ばしそうになったのです。

 幸い当たりはしませんでしたが、たぶん杖に足がかすったのかも知れません。障碍者の人はビクッとして立ち止まりましたが、ランナーの女性は気づかなかったのか無視したのか、そのまま通り過ぎていきました。ほんのコンマ何秒ずれていたら確実にぶつかっていたことでしょう。危ういところでした。

 見ていると、どうもこういう不注意なランナーが時々います。ファッションばかり気を使っていますが、ランニングに限らずスポーツで一番大切なことは安全です。自分だけではなく周りも含めて怪我をしないように注意を払うべきです。特にランニングをしている人たちが使っている場所は公道です。他のスポーツは専用の場所でそのスポーツを楽しんでいます。テニスはテニスコート、野球やサッカーは専用グラウンド、バレーやバスケットは体育館。そこに無関係の人がいることはありません。

 ランニングだって本来は陸上競技場で走ればいいのです。他のスポーツはちゃんと有料施設を借りて楽しんでいます。施設を使うのにはお金も手間もかかりますが、それを惜しんではいられません。ランニングだけが、一般の人が使う公道を無許可・無料で勝手に使っているのですから、せめてもう少し周りに注意をしながら走ってもらいたいものです。

 聞けば皇居の外周はランナーで埋めつくされているとか。専用道でもないのに我が物顔で走り回るというのはどうでしょう?少なくとも昨日見たような「走りスマホ」はやめて、ちゃんと周りを見ながら走ってほしいです。おちおち道も歩けません。


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