幹事クリタのコーカイ日誌2016

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3月24日 ● 五体不倫満足。

 タイトルの「五体不倫満足」というのは、昔、乙武がツイッターで呟いた一言だそうです。名作のタイトルに1文字加えて面白くするというツイッターでよく流行った遊びで、自らの著書名をネタにしたわけですが、それが今頃盛大なブーメランとなって返ってくることになるとは自分でも思わなかったことでしょう。

 僕は基本的には不倫に関しては善悪をどうこういうつもりはありません。不倫と言えども恋愛の一種であり、恋愛は個人の精神活動です。「自分の責任で好きにやればいいじゃん」と思うので、だから当事者以外が目くじらを立てて騒ぐようなことではないと考えています。

 ただ有名人の場合は「イメージ」の問題があります。彼らの多くはイメージを商売の道具にしているだけに、そのイメージに傷をつける不倫はどうしても大きな問題になりやすくなるのも仕方ありません。有名人の不倫は善悪というよりも損得の問題なのです。ベッキーが仕事を失っても川谷絵音が無傷に近いのは、もともとのイメージに大きな差があるからで、ミュージシャンが不倫してもよくあることで大きな損失はありませんが、好感度が最大の売りだったベッキーにとって致命傷になったのも当然です。繰り返しますが「良い悪い」の問題ではなく「損得」の問題だからです。

 乙武の場合も「イメージ」が大事な売り物でした。身障者でありながら前向きで爽やか、インテリで教育者でスポーツライターでもある「五体不満足」な乙武だからこそ、その好感度の高さを生かして参院選に担ぎ出そうという動きがあったわけです。彼にセックスのイメージはありません。ある意味、ベッキーよりももっと乙武は「清純」さを求められていると言っても良いくらいでしょう。それだけに不倫をしていた、しかも5人も愛人がいたという報道は彼のイメージとのギャップが大きく衝撃的なニュースになってしまうのです。損得という話で言えば、莫大な全財産を全て投げ打ってしまったくらいの大損です。

 これで参院選の出馬はなくなることでしょうし、教育問題などでの講演活動も無理でしょう。ベッキーのように活動を自粛して引きこもるか、もしくは不倫ネタをいじってもらうバラエティへの転身かの二択でしょう。恐らくバラエティに出て「汚れキャラ」になるのは難しいでしょうから、しばらくはおとなしくしているしかないんじゃないかと思います。まあこれだけあれこれスキャンダルが立て続けに報道されていれば、数か月も経てばすっかり忘れてもらえる可能性も高いので、ほとぼりが冷めた頃にベッキーと一緒にしれっと出てくるのが良いかも知れません。


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