幹事クリタのコーカイ日誌2016

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3月13日 ● 女子マラソン代表選考。

 今日の名古屋ウィメンズマラソンでリオ五輪代表を決める女子の選考レースが全て終わりました。名古屋は田中智美が2位で日本人トップ、1秒差の3位に小原怜が入りました。田中のタイムが2時間23分19秒と「絶妙」なタイムだったので、すんなりと3枠が決まりそうです。

 「絶妙」と言うのは、大阪で優勝した福士加代子より下で、さいたまで日本人トップの吉田香織よりはかなり上回ったことことです。これで福士は即内定が発表されました。唯一陸連が設定したタイムを切って大阪で優勝した福士ですから、本来なら名古屋の前に内定を出しても良かったのですが、名古屋の結果が出るまでは内定を出せずに揉めました。しかし名古屋の結果が約1分差ということで福士にはすんなり内定を出せるし、さいたまの吉田よりは5分以上の大差をつけたわけですから、ここでの比較も問題ありません。

 田中と小原にしても1秒差とは言え勝敗はハッキリついたのですから納得できます。レース後の会見でも田中は「内定を確信」と言い切り、小原は「1万メートルの代表を目指す」と言いました。もしこれが名古屋で2人以上が福士のタイムを上回るようなことがあると紛糾するところでした。仮に田中と小原があと1分20秒ほど速く走って2時間21分台を出していたら、かなり福士と小原の比較は難しくなるところでした。優勝と3位ながらタイムでは3位の方が上となると、どちらが強いのかハッキリさせるのはレースが違うだけに難しく、代表選考は間違いなく揉めたことでしょう。

 今回は本当に絶妙なタイムが出てくれたお蔭でスッキリ決まりそうですが、次回もまた同じやり方を踏襲すれば揉める可能性は十分にあります。と言って、選考レースを1本に絞れば選ぶのはスッキリしますが、本当に強い選手が代表になれるのか、また他の大会を切り捨てることになってしまい、マラソン人気を下げずに支えることができるのか、などの問題は出てきます。難しいところです。

 ともあれ、今回はなかなか強い選手が揃ったと思います。金メダルとまではいかなくても誰かメダル圏内に届いてくれたらなと期待しています。


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