幹事クリタのコーカイ日誌2016

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2月18日 ● 助っ人の効果と弊害。

 ネットで見かけたこちらのブログ「上手な助っ人を呼ぶと合唱団は崩壊する。会社ではどうなる?」。本来はビジネス向けの話なのですが、うちの息子が長年合唱団をやっているので、ついつい読んでしまいました。そして僕もテニスサークルの幹事として同じことを感じていました。

 先のブログは上手な助っ人(エキストラ)を合唱団に入れるのは、確かに効果があって一度は成功するだろうけれど、助っ人なしではダメになる危険性があり、結果として全体の足腰を弱めてしまう、自分たちの実力を地道に上げていくしかない、という内容でした。これをテニスサークルに置き換えると、団体戦で強い助っ人を呼んできて勝とうとするのと同じことです。

 テニスの団体戦はシングルスなりダブルスなりを奇数本数で戦います。国別対抗戦のデ杯なら5本勝負だし、僕たちが毎年夏に参加しているテニスマガジン・ゼビオカップなら3本勝負です。当然のことながら強い助っ人を呼んでくれば勝つ確率はグンと上がります。ゼビオカップなんて1人で2本出られますから3本勝負のうち2本を助っ人に取ってもらえれば、よほど下手なペアと組まない限り負けることはありません。

 実際、ゼビオカップでは時々そういう助っ人を呼んでいるチームを見かけます。大会当日に初顔合わせというチームと対戦したことも何回かあります。プロや実業団ならそうしてでも勝つことが優先だというのはわかりますが、社会人が仲間で出るお楽しみテニスで、そういうことをして本当に楽しいのかなと思いますし、それで仮に勝っても自分たちが勝ったわけではないと思うのですが。

 だから僕は団体戦に助っ人を呼ぶことはしません。忙しくてたまにしか参加しないサークルのメンバーが出ることはあっても、その時だけ実力者を呼んできてまで勝ちにこだわる意味は感じられないからです。もちろん、サークルの練習に上手な人が来てくれて、それで全体のレベルが上がるのは大歓迎です。具体的に言えば、山本麻友美プロに練習をしてもらって、それで実力をつけて団体戦で勝つのは良いけど、山本プロ自身にメンバーとして団体戦に出てもらって勝っても、それは意味が違うだろうということです。

 もちろん山本プロは助っ人ではなく我々のコーチなので少し立ち位置は違います。理想を言えば、我々が力をつけて、山本プロが団体戦のメンバーに入っても違和感がないくらいにまでレベルアップすれば良いのですが、現状はもちろん、将来的にもそれは簡単なことではありません。やはり自分たちが少しずつ成長して全体の足腰を強くしていくことが何より王道だと考えています。


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