幹事クリタのコーカイ日誌2016

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1月12日 ● 原因は自分か相手か。

 テニスというのは相手との戦いですから、勝ち負けは相対的に決まります。陸上や水泳やゴルフ、フィギュアスケートだって相手との相対的な記録で勝負が決まると言えばそうですが、基本的には自分の力をどれだけ発揮して記録を伸ばすかが鍵です。大勢の競争相手と一斉に勝負しますから、ライバルが1人ダメでも他のライバルには勝てません。

 ところがテニスは1対1です。相手が崩れてしまえば自分は何もしなくても勝てることだってあります。怪我をして足が動かなくても、それを気にして相手がボールをコート内に入れられなければ立っているだけでも勝てます。逆に言えば、自分がどんなに調子が良くても相手がそれを少し上回ってきてしまうと勝てません。プロのトップ選手でも負けた時によく「今日は相手が良かった」と言います。半分は社交辞令というか、そう言って勝った相手を褒め称えるという慣習であるにしろ、負けるということは突き詰めればそういうことです。

 僕たちのような愛好家レベルでも当然それは同じで、自分がいつものようにプレーしていても、相手が上回ってくることがあります。先日の土曜日、最後の試合。僕とTくんvsFくん&Hくんの対戦でした。いつもならこの組み合わせはかなり僕たちが優勢に試合を進められます。Fくんはネットでのボレーは反応が速いけど、ストロークとサービスは弱いしミスも多い、Hくんはストロークが遅く強打がないのでストローク戦になればこちらがかなり有利です。

 ところが土曜日のそのゲームでは何となく混戦となってしまい、何となく最後のゲームを取られて負けてしまいました。何が悪かったのかよくわかりませんが、とにかく相手のリズムに巻き込まれてしまって、相手のペースでテニスをして負けた感じでした。すっきりしない納得がいかない負け方だったので、翌々日の月曜日に改めて同じ組み合わせで勝負をしました。今度はちゃんと勝つつもりで臨んだのですが、最初に2ゲーム取って「これはいけるぞ」と思ったところで気が緩みました。そこからまた相手のペースに飲み込まれてしまい、また競り合ってまた同じように負けてしまいました。リベンジするつもりが返り討ちです。

 情けないのでペアを組んだTくんとなぜ負けたのか、少しだけ真剣に話をしました。Fくんのボレーの調子が抜群に良いし、いつもはあまり入らないバックハンドのストロークもしっかり入ってきている、Hくんのロブの精度がいつもよりはるかに高い、2人でネットにベタ詰めしてきているけど、それをこちらのロブが甘くて叩かれているし、強打するとミスになるる。FくんのスピードとHくんのかわすテニスの相性が良くて、こちらがリズムを作れていない。

 要は「今日は相手が良かった」ということですが、プロでもないのにそれだけで終わらせていては進歩がありません。するとTくんが「何となく勝てると思ってやっているから良くない気がする」と言い出しました。要はどこか相手を舐めているというか、気合が入っていないからリードしても逆転されてしまい競った最後のゲームを取られてしまうのではないか、ということです。言われてみれば心当たりがあります。「何となく勝てそう」と思ってやっているから、1本多く拾われてしまうし、決め球も決まりません。厳しさが足りないのです。

 そういう結論が出たところで、改めて3度目の対戦をFくんとHくんに申し込みました。連敗してしまった相手ですから、あくまでも挑戦者の気持ちです。今度は相手のショットが甘くなるとは期待せずに、しっかり構えて返しますし、甘いチャンスボールが来たら油断せずにちゃんと決めるし、リードしても気を緩めずに次のポイント、次のゲームを貪欲に取りにいきました。終わってみれば1ゲームも与えずに完勝です。明らかにメンタルの緩みが敗因だったと思います。相手ペアはこれまで2戦とプレーの質に大きな差はありませんでしたから。

 「今日は相手が良かった」という言葉の裏には「今日は自分が悪かった」という場合も「自分は悪くなかったんだけど相手が上だった」という場合もあります。本当に自分は悪くなかったのか、相手はどこが良かったのか、分析することの大事さをサークル内での小さなゲームで改めて確認しました。


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