幹事クリタのコーカイ日誌2015

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11月21日 ● 北の湖の思い出。

 元横綱の北の湖理事長が急逝しました。まだ62歳。前日まで公務をしていたそうで、あまりに早い死に驚きました。

 北の湖を知ったのは1970年、僕が小学校4年の時でした。父親が定期購読していた雑誌「大相撲」に当時幕下の北の湖が紹介されていました。当時は北の富士と玉の海の「北玉時代」。字こそ違いますが、両横綱の名前を引きついている期待の怪童という記事でした。実際、北の湖は中学生で幕下に昇進、当時まだ17歳で、翌年には新十両に昇進、そして21歳で最年少横綱になり一時代を築くことになりますが、本当にあれよあれよと最年少記録で昇進していく快進撃には驚いたものです。

 横綱になってからは輪島と「輪湖時代」を作りましたが、当時は大相撲人気も高く、特に大関貴ノ花は相撲ファンのみならず国民的なヒーローでした。当時の人気力士は貴ノ花、輪島、2代目若乃花、魁傑らの「阿佐ヶ谷勢」であり、それを北の湖が敵役となって1人で立ち塞がっているカタチでした。中学から高校生だった僕も当然貴ノ花のファンでしたが、大きな壁として抜群の存在感を放つ北の湖には畏敬の念を頂かざるを得ませんでした。

 北の湖が引退後に千代の富士の天下が訪れますが、この2人は実は2歳差でしかありません。早熟の北の湖と晩成の千代の富士では全盛期が10年近くずれているので、かなり世代差があるように感じてしまいます。もし2人の全盛期が近かったら、きっともっと白熱したライバル関係になっていたことでしょう。


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