幹事クリタのコーカイ日誌2015

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11月12日 ● 九州場所序盤。

 1年を締めくくる大相撲九州場所。5日目を終わって横綱大関陣が比較的安定した相撲を見せています。久しぶりの休場明けとなった白鵬は、なんとなく5連勝。はっきりとした強さを示しているというよりも、安全運転を心掛けている感じです。恐らく終盤にはもっとギアを上げてくると思いますが、とりあえず慎重に取っているので安定感はあります。

 白鵬と同様に怪我が気になる照ノ富士は3勝2敗と調子が上がりません。このあたりは白鵬とのキャリアの差でもありますが、何より将来があるだけにここで無理して怪我を悪化させるようなことだけは避けてほしいと思います。先場所優勝した鶴竜も2敗。こちらは先場所優勝したことで少し気が緩んでいるのではないかと思ってしまいます。また久しぶりに戻ってきた日馬富士は1敗とこちらも慎重な滑り出し。危ない相撲も見受けられるので、少々これからが心配です。

 他の大関陣は好調です。特に久しぶりに琴奨菊が5連勝と波に乗っています。報道によると気持ちの切り替えがうまくいったようですが、長年苦しんでいる怪我の具合も良いのかも。だとしたら、これから中盤以降も楽しみです。大関がしっかりしないと盛り上がりませんから、何とか取りこぼさないように後半まで頑張ってほしいです。

 関脇以下ではずっと好調さをキープしている嘉風が今場所も鶴竜、稀勢の里を破りました。嘉風が2敗した相手が全勝の白鵬と琴奨菊ですから、嘉風相手にどう戦うかが上位陣の好調さを測るバロメーターのようになっています。そして33歳の嘉風がここまで頑張っているのに、若手期待の逸ノ城は全敗、大砂嵐、遠藤は1勝4敗と冴えません。ずっと横綱大関と対戦している逸ノ城と大砂嵐はともかく、前頭4枚目で上位と対戦していない遠藤はどうしたのでしょう。このままでは5年後は照ノ富士1強時代になってしまいそうです。

 幕内下位では新入幕の御嶽海がここまで3勝2敗と頑張っています。すんなりと勝ち越して番付を上げられるようなら大物です。また幕尻の千代鳳も全勝と好調です。いくらなんでもそろそろ20代前半のこうした若手力士にそろそろ台頭してもらいたいので、ぜひ今場所は注目したいと思います。


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