幹事クリタのコーカイ日誌2015

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10月23日 ● ドラマ「釣りバカ日誌」の感想。

 今日から始まったドラマ版「釣りバカ日誌 新入社員浜崎伝助」。初回は2時間スペシャルということで、映画版並みの長編でしたが、その長さを感じさせないテンポの良さと中身の濃さで面白く見ることができました。

 ストーリーはほぼ原作にあったエピソードをなぞっていましたが、もちろんドラマなりに細かいところはアレンジしてはありました。コメディらしい明るさ、達者な役者たちの掛け合いの妙もあり、これぞファミリードラマというほのぼの感満載で、原作のイメージを壊さないように丁寧に作られていたと思います。

 原作ファンにとって少し違和感があったのはキャスト。ハマちゃんの濱田岳は上手いです。これは問題ありませんでした。スーさんの西田敏行はまだハマちゃんのイメージが強いのですが、これはキャストが発表された時から覚悟をしていたので問題ありません。ただ少し太り過ぎで「キレ芸」のスーさんをやるにしては温厚そうに見えるのが少々残念。朝本さん役の武田鉄也は臭みがありすぎ。もっともコメディの武田は説教臭い役よりは嫌悪感が小さくなるので悪くはありません。それに武田はゲストみたいなので、毎回登場するわけではないようですし。

 佐々木さんの吹越満は悪くないのですが、佐々木さんの強烈なキャラはかなりマイルドになってしまいました。もっと毒気のあるキャラだと佐々木さんらしくなります。みちこさん役の広瀬アリス。もっと和風美人な方がよくないかなぁ。広瀬は見た目が派手すぎます。それに秋田から出てきたという設定も謎です。それじゃあハマちゃんとみちこさんのお父さんとのぎくしゃくしたやり取りができません。

 そして一番違和感があったのはスーさんの長男で会社の常務である鈴木昌之役の駿河太郎。原作ではスーさんの甥の多胡にあたる役柄ですが、長男という設定にしたのは、より社長対常務という社内での対立の構図をはっきりさせるためでしょうか?大塚家具の騒動を見てヒントにしたのかも。でも多胡は原作で結構なキーパーソンだけに、そこを変えたのはちょっと納得がいきません。それに駿河太郎の父親は鶴瓶だろうとどうしても思ってしまいますし。

 といろいろ言っても原作に馴染みがなければあまり気にならないことだろうと思います。ドラマとしては十分面白かったし、これからの展開も楽しみです。


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