幹事クリタのコーカイ日誌2015

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10月19日 ● 原は名監督だったのか?

 巨人の原監督が勇退しました。次の監督も決まっていないのに巨人の監督が辞めるというのは異例です。それだけ原にはどうしても辞めたい理由があるのか、よほど球団に対して遺恨があるのかわかりませんが、結果を残した監督だけに自らの思いを押し通したのだと思います。

 原が巨人を指揮した12年間で優勝7回、日本一3回というのはかなり立派な成績です。V9という途方もない結果を残した川上には劣るとしても、長島、王はもちろん、川上以前の三原、水原時代と比べても同等以上でしょう。他球団と比べても原を上回るのは西武時代の森くらいです。

 今季も優勝を逃したとは言え、最後まで優勝を争った末の2位です。昨年まで3連覇していたことを考えれば、この成績で解任されることはありません。それでも原が後を託すこともなくさっさと辞めた以上、次の監督にかかるプレッシャーは相当なものです。

 ただこれだけの成績を残した原ですが、「名監督」だったのかと言われると太鼓判を押すにはためらいが残ります。やはりあれだけの巨大戦力を持たされての指揮だっただけに、監督がチームを勝たせたというよりも、選手に勝たせてもらったのではないかと思ってしまいます。

 最近なら中日・落合やヤクルト・野村、昔なら広島・古葉や阪急・近鉄の西本など、やはり弱いチームを監督の采配で勝利に導き黄金時代を築くという構図がファンとしては名監督らしいと感じるところでしょう。そういう意味では原はいくら勝ってもあまり誉められることが少なく不運だったのかも知れません。いつかどこか弱小球団で指揮を振るって優勝に導く原監督を見たいなと思います。


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