幹事クリタのコーカイ日誌2015

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10月13日 ● 有名人にはなりたくないが。

 今年のノーベル賞では日本人が2人受賞しました。めでたいことです。ただノーベル賞は受賞までに時間がかかるので、いま日本人の受賞ラッシュが続いているのは、20世紀の日本人研究者の努力の賜物であり、研究予算がずっと減額され続けている現状では、将来日本人がノーベル賞を受賞する確率はかなり低くなるだろうと言われています。20年、30年後には中国でノーベル賞受賞者が多く生まれると言われると、そんなものかなと思わざるを得ません。

 学者にとってのノーベル賞というのは政治家にとっての総理大臣、スポーツマンにとっての金メダルのような究極の栄誉だろうと思います。自分がそうはなれなくても、自分の仲間にそういう人間がいたらどれほど誇らしいことか、飲み屋での自慢になるかと思うのですが、残念ながら僕の周りにはそんな偉人はいませんし、この先もその可能性はかなり低いだろうと思います。去年ノーベル賞を受賞した天野浩氏は同じ大学の同期入学ですが、残念ながら全く知らない人でしたし。

 そもそも知り合いに有名人というものがほとんどいません。仕事柄、有名人と会うことは時々ありましたが、たとえ仕事で定期的に会っていても、それは知り合いとも呼べないほどの関係ですし、まして有名になる前から知っていたなんて関係の友人は皆無です。Wikipediaに掲載されているくらいの有名人であっても、高校の同期で大学の教授をやっているとか、会社の同期でテレビ局のプロデューサーをやっているからというくらい。業界では知られていても世間的には有名人とは言えません。

 僕の周りの友人がそれほど平凡な人間ばかりかというと、決してそんなことはなく、なかなかユニークでかつ優秀な友人も多々いるのですが、どういうわけか世間に名を知られるようなタイプではないみたいです。みんなそこまで目立ちたがりではないのでしょう。名前を知られたいという欲求が強ければ、そういう行動を自ずととるでしょうけど、むしろ「そっとしておいてほしい」タイプの方が多いのです。もしくは「世間的に有名になったら不自由じゃん」くらいに思ってそうです。

 テレビのクイズ番組に何回も出た僕がもしかしたら一番目立ちたがりなのかもと思うほどです。そんな僕でも有名人になれるほどの能力も意欲もありませんでしたし、実際大学時代にテレビに出てしばらくはあちこちで声をかけられて困りました。顔が知られて良いことよりも悪いことの方が多いなと思ったものです。

 でもミーハーな性格でもあるので、自分は有名にならなくても、友達に有名人がいるのはちょっと嬉しいかもなぁ、なんて思ってしまいます。芸能人やスポーツ選手はいまさら難しい気がするので、誰かノーベル賞は無理でも、芥川賞くらい取らないかなぁ。


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