幹事クリタのコーカイ日誌2015

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9月24日 ● スコットランド戦は残念だったけど。

 南アフリカに勝って世界を震撼させたラグビー日本代表が中3日でスコットランド戦に臨みました。南ア戦の勝利によりランキングを上げた日本は数字の上ではスコットランドよりも上になりましたが、もちろん相手の方が格上であることには変わりありません。チャレンジしていく姿勢は維持したまま前半は大健闘しました。

 先にトライもしたし、スクラムでも押し負けていませんでした。トライには繋がりませんでしたが、キックを選ばなかった攻めの姿勢も感動しました(シンビンで松島がいなかったので時間稼ぎの目的もあったのでしょうが)。前半終了間際のピンチも五郎丸の強烈なタックルで防ぎました。あのプレーでハーフタイムに入ったので、これは後半はもっと期待できるのではと思わず力が入ってしまいましたが、現実はやはり厳しいものでした。

 後半も日本は懸命に攻めていましたが、とにかくスコットランドの守備が堅い。その堅さに対してさらに攻めていく時にどうしても無理が生じてしまいました。反則で攻めが途切れ、パスミスでインターセプトされと、攻めながらも巧みにスコットランドにかわされてカウンターで失点を重ねてしまいました。攻めても攻めきれない要因のひとつは、後半早々のナンバー8のマフィーの退場でした。それまでチームの軸として活躍していただけに、彼の退場は日本のパワーを大きく下げてしまいました。またスコットランドは日本をよく研究していて、ハイパントでミスを誘われたり、パスをインターセプトされたのも、スコットランドの狙い通りだったのでしょう。点差が離されるたびに日本の心は折れ、スコットランドには余裕が生まれました。終わってみれば完敗。結果だけ見ればこれまでと大差ありません。

 ただ、内容は決して期待外れとは言えなかったと思います。しっかりとした質の高いラグビーはできていました。反則をもう少し減らすことができれば、五郎丸の2回目のキックが入っていれば、マフィーが退場していなければ、どこかひとつの歯車が噛み合っていれば決してスコットランドにここまでやられるような内容ではありませんでした。

 今回はスケジュールの不利もありました。スコットランドは初戦なのに対して、日本は南ア戦の激闘からわずか中3日です。これでは後半足が止まるのも無理はありません。まだサモア戦とアメリカ戦が残っています。この2試合を連勝しても、スコットランドが南アに勝ってくれなければ2位通過は厳しいのですが、最後まで可能性を信じて勝ってほしいです。日本のラグビーの歴史に残るW杯になるのですから。


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