幹事クリタのコーカイ日誌2015

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8月30日 ● みんなかつては初心者だった。

 錦織のお陰で日本でもテニス人気が高まっています。明日から始まる全米オープンも注目されているようですし、これまで一般人が知らなかった世界のトップクラスのテニス選手たちの知名度も上がっています。これまで日本でも知られている男子テニス選手と言えば、ボルグ、マッケンロー、ベッカー、アガシ、フェデラーくらいでしょうか?レンドルやサンプラスのようなレジェンドクラスの名選手でもそれほど知名度は高くないと思います。

 それが今ではフェデラー以外のビッグ4であるナダル、ジョコビッチ、マレーのことも知っている人が随分と増えました。錦織も含めて5人もの男子テニス選手の名前を知っている人が多くいたことなんて、過去30年間で初めてではないかと思います。コナーズ&ボルグ時代からテニスをずっと見てきた僕としては、実に感慨深いものがあります。

 そんな中、10月に開かれるストックホルム・オープンの2011年に作られたプロモーションビデオがネット上で話題になっているようです(こちら)。4年前のものではありますが、今頃になってネットで取り上げられているのは、やはり錦織の活躍によるテニス人気の盛り上がりのせいでしょうが、見ると本当に良い作品だなと思います。

 内容はテニスで一時代を築いたチャンピオンたちの子供時代を想像で再現したもので、マッケンロー、アガシ、チャン、ジョコビッチ、フェデラーなどの扮装をした子供たちが彼らのモノ真似をしてプレーしています。見ていてほのぼのと可愛らしいし、細かいところまでよく捉えて表現しているので、選手たちのプレーを長年見てきたテニスファンとしてはツボにはまります。

 そしてキャッチコピーは「We were all beginners once(みんなかつては初心者だった)」。これは本当にその通りで、どんなに信じられないようなプレーをするトップ選手だって、最初はみんな初心者だったのです。テニスというスポーツは上達するのに時間がかかる難しいものですから、初心者のうちはどうしても楽しくなかったり、周りに迷惑をかけているんじゃないかと気にしたりしがちです。でも誰だって初心者から始めたのですから、遠慮せずに頑張って上達しようとしていたら、周りもフォローしてくれるものです。

 単に可愛らしくてユーモラスだというだけではなく、その気持ちがあるからこそ、このプロモーションビデオはテニス愛好家の胸に刺さるのではないかと思います。


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