幹事クリタのコーカイ日誌2015

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8月7日 ● ピアノ歴もうすぐ4年。

 僕のピアノの先生のMちゃんは、音大を卒業して新卒で今の音楽教室のインストラクターになりました。今年で5年目です。そして僕は彼女がインストラクターになった年の9月からピアノを習い始めたので、もうすぐピアノ歴も丸4年になろうとしています。今日Mちゃん先生とその話をしていて、つくづく時間が経つのは早いねと言い合いましたが、もちろん54歳の僕と26歳のMちゃん先生では、僕の方が感覚的には圧倒的に早いと思います。

 もう4年も習っているのに、ピアノはなかなか進歩しません。サックスに比べたらずっと難しくて、未だにたどたどしい演奏しかできません。サックスを丸4年習った時点では、もういっぱしの中級者面をして吹いていましたが、ピアノは今でも初級者でとても中級者とは言えません。かなり情けないと思っていますが、Mちゃん先生からは「ピアノは上達に時間がかかるから」と慰められています。

 ピアノは何が難しいって、音がたくさん同時に出せるから難しいのです。サックスのように単音しか出せなければ、あとはいかに良い音を出すか、どういう表現をするかということに集中していけば良いのですが、ピアノはその前にまず複雑な構成の曲を正しく弾くことが大変で、その先の表現部分にはなかなかたどり着けません。右手のメロディ部分だけ弾くのなら僕だってそれほど時間はかかりませんが、左右で別々の音を出しながらひとつの曲にまとめていくのは、かなり複雑な頭の使い方を強いられます。

 幼い頃からピアノを習っていれば、それは自然に身についているので、さほど難しいことではないのでしょう。しかし50歳になってから始めると、恐ろしく困難な作業なのです。僕の4年分の進歩は、子どもなら1年くらいで進んでしまうのではないかと思うほどです。子どもの頃からピアノを習っていた人が羨ましくて仕方ありません。

 ただこういう思いはテニスでもしてきました。ジュニアからスクールできちんとテニスしてきた人は、大人になってからテニスを始めた我々のような愛好家が持っていない感覚が身についています。それは羨ましい限りなのですが、反面子どもの頃からテニスをしている人は、テニスに対する「飽き」と「諦め」も内心に抱えています。僕たちのような「まだまだ上手くなれる」という希望は、大人になって始めたからこその妄想なのですが、それがあるからこそずっと飽きずに続けられるのです。

 50歳から始めたピアノがどこまで上達できるかと言えば、もちろんたかが知れています。ただ絶対値としてどこまでのレベルに達するかは問題ではないのです。ごく低いレベルであっても、常に上達しているという喜びこそが趣味を楽しめる原動力なのです。ピアノ歴4年、サックス歴6年。プロフィールも書き換えておきました。


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