幹事クリタのコーカイ日誌2015

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8月3日 ● 小オヤジたちの焦り。

 前にも書いたかも知れないのですが、自分でもあまり覚えていないのでまた書きます。「小オヤジ」たちの奮闘ぶりの痛々しさについてです。

 「小オヤジ」というのは僕が思いついた言葉でして、ググっても小学校のPTA活動をする父親たちのことしか出てこないと思います。もちろん、そんな意味ではなく「オヤジの初心者」「若手オヤジ」のことを指していて、さらに言えば「オヤジの小物」という意味も言外に含ませています。年齢的には30代半ば〜40代前半あたりの中年男性のことです。

 彼らの特徴はまだ「オヤジ」であることに実感を持っていないし納得もしていないことです。傍目にはオヤジなのですが、自分では何となく若者の兄貴分くらいの認識で20代男女と地続きに存在していると思っています。もしくは、思い込もうとしています。内心「俺はもうオヤジなのか?」という疑問と焦りは感じていますが、それを認めたくないという気持ちが、ありありと言動に感じられてしまうところが「痛い」と思わせるポイントです。

 自分をオヤジだと認めたくないあまりに、妙に若者ぶったことをやりたがります。受けを狙ったバカなことをしたり、若者と同じ流行の遊びをしてみたり、若者ブランドの服を買ってみたり、20代の女の子に馴れ馴れしく近づこうとしたり、あわよくば20代の子と付き合おうとしたり、もう見ていて「痛いぞ」「もう若くないぞ」「浮いているぞ」と忠告したくなるようなことばかりします。

 その癖、急に年長ぶってアドバイスや説教したりもするから、若者から疎ましがられています。若者に敬遠されているだけではなく、我々のようなオヤジのベテランからも「バカなやつ」と憐憫の目で見られているのに、それも気づかないでフワフワ&フラフラとしています。「早く諦めてちゃんとしたオヤジになれよ」と思うのですが、すぐに気づくマシな奴もいる反面、いつまでも気づかないバカも結構いて、これが35歳ならまだ大目に見られるのですが、厄年を過ぎたのにまだ「小オヤジ」なのはひたすらカッコ悪いのです。

 テニス関係にも音楽教室関係にもそんな「小オヤジ」たちがウロチョロしています。実は今日もある20代の女性がそんな「小オヤジ」につきまとわれていて心底面倒くさい、という話を聞きました。その男性はもう40代半ばで、いくらなんでも気づけよという年齢なのですが、僕から見ても全然わかっていない感じです。ちょっとストーカーチックなところもあるので、なるべく遠ざけて会わないようにするのが一番じゃないの、ということをその女性には言っておきました。

 まあこんなことを偉そうに言えるのも、僕自身がそういう時代を通り過ぎてきていて、いま思い出しても「あの頃は痛いオヤジだったな」と反省しているからです。あれはやはり失われていく若さに対する焦りなんでしょう。でもそれはどうにもならないんだから、それよりちゃんとした「オヤジ」「大オヤジ」になることを目指した方が良いと思います。もっとも、先輩たちから見たら「そんなクリタもまだまだだな」と思われているかも知れませんが。


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