カナダで行われているサッカー女子Ｗ杯、日本は準決勝のイングランド戦にまさかのＯＧで辛勝して決勝進出を決めました。ディフェンディングチャンピオンとは言え、イングランドにはこれまで勝ったことはなく、前回大会でも唯一負けた相手でした。よく際どい試合をものにして決勝にたどり着いたものです。

　今大会、日本は全ての試合を１点差で勝ち上がってきました。ここまで全勝というのも素晴らしいですが、それが全て１点差という勝負強さも際立っています。４年前から主力はほとんど変わっていないので、チームとしての完成度の高さ、選手個々の経験というものが競った時に他を上回っているのかなと思います。各国とも日本を研究し尽くして試合に臨んでいるはずですが、それを全てはねのけてきたのですから大したものです。

　決勝で対戦するアメリカとは前回Ｗ杯では決勝で日本、ロンドン五輪では決勝でアメリカがそれぞれ勝ち、１勝１敗で３回目の頂上決戦となります。まさに雌雄を決する大一番です。アメリカの強さは周知のことですし、日本が劣勢になりそうだとは予想できますが、これまで奇跡を手繰り寄せてきた日本のことですから、またファンをエキサイトさせてくれるような試合をしてくれるのではないかと期待しています。

　僕の勝手な予想では鍵を握るのは川澄ではないかと思っています。今日のＯＧを誘ったのも川澄のクロスでした。彼女はこういう大一番で何かをやる「もってる」選手ですから。